2014年2月5日水曜日

聖なる怠け者の冒険

森見登美彦 2013 朝日新聞出版

期待して購入し,読み始めたけれど,率直に言えば,ところどころの場面は面白いんだけどれど,全体的には面白くなくて,もう最後の最後のところで我慢しきれず,読むのを止めました。森見小説と言えば,『太陽の塔』『四畳半神話体系』はものすごく良かった。しかし,『きつねのはなし』はまだしも,『夜は短し歩けよ乙女』あたりから,「ん?」という感じで,この人こういう幻想的な小説を書くのが好きなんだと思うようになり,あまり読まなくなりました。ただ,『恋文の技術』は爆笑なのでおすすめ。そこでこの『聖なる・・・』ですが,『きつね・・・』『夜は・・・』と同系統ですね。もうたぶん,森見小説は,なんとなく,買わないような気がする。残念。

2014年1月28日火曜日

岩波講座 日本の思想 第五巻 身と心:人間像の転変

苅部直・黒住真・佐藤弘夫・末木文美士(編) 2013 岩波書店

身体と心に関する思想的展開として,主には思想史・文化史・宗教学が専門の方達によって書かれた本。中世近世が中心。専門書なので,やはり難しい。特に中世の文献に関する記述(引用)部分は,正直言って,字が読めません(笑)。字が読めないから,意味が分からない。結果,面倒臭くなって,半分ぐらいまで読んで断念しました。各章,タイトルは面白そうなんだけど。

2014年1月25日土曜日

マインドフルネス瞑想ガイド

J.カバットジン(著) 春木豊・菅村玄二(編訳) 2013 北大路書房

「マインドフルネスストレス低減法」(春木豊訳・北大路書房)が,MBSRの全体を詳しく解説している本であるのに対して,本書は実際にマインドフルネス瞑想を実践するために,技法のインストラクトをCDに納め,実施の際の心構え(取り組む姿勢)としてのマインドフルネスの概要を解説しています。ごくごく端的にマインドフルネスとその技法を知るという点で,極めて良書です。CDも4枚付いています。ただやはり,カバットジンのマインドフルネスをじっくりと理解するためには,上記の「マインドフルネスストレス低減法」も併読した方が良いことに違いはありません。

2014年1月24日金曜日

タブーすぎるトンデモ本の世界

と学会 2013 サイゾー

「と学会年鑑」「トンデモ本の世界」シリーズとは別の,「タブー」をテーマにまとめた単行本。宗教,思想,政治などが主なネタ。いつも通りの一定のクオリティを保っています。今回も楽しく読めました。

2014年1月15日水曜日

認知考古学とは何か

松本直子・中園聡・時津裕子 2003 青木書店

「認知考古学」。なんと魅力的な領域名だろうか。海外ではcognitive archaeologyだそうでこういう名前になっていますが,心理考古学でも良いでしょう。その目指すところもとてもロマンティックであり,心理学者として興味深い。ただ,いかんせん,「考古学」であることには変わりなく,その考古学的な色合いがちょっと読んでいて疲れます。なので途中で断念。もうちょっと考古学的な説明は省いて心理的な面にごりごりと大胆にアプローチしてくれれば,さらに面白さが増すのになぁと,個人的には思いました。しかしそれでは,考古心理学,あるいは人類心理学になってしまうか。すでに進化考古学とか,心理人類学というのならありますね。たぶん本書はこの領域の教科書的な位置づけだろうから,私のような専門外の人間でも分かりやすい読み物のようなものがあれば,そっちを読んでみることにします。なお,この本はもう今から10年前に出版されたものなので,今はもっと発展してるんだろうと思います。期待してます。