山田治義 2014 中央公論事業出版
著者は糸東流であり,取り上げているのが「テンショウ」と「ナイファンチ」であり,何よりタイトルが良かったので買って読んだけれども,うううむ残念ながら,何ともはや,人にお勧めできるような中身ではありませんでした。(しかし,山田派糸東流修交会義心館は,世界の会員数が五万人,とあります。独自に世界大会もやっているらしい)
ところで,この「中央公論事業出版」というのは,検索してみたら,自費出版専門の出版社でした。関連会社は読売新聞と中央公論新社とあります。中央公論新社は読売新聞傘下ですから,要するに,この「中央公論事業出版」とうのは読売新聞系の自費出版専門会社,ということですね。雑誌・単行本・新書を出している「中央公論新社」とは同じ読売傘下でも,まったく別の会社です。
2014年11月1日土曜日
2014年10月3日金曜日
死神の浮力
井坂幸太郎 2013 文藝春秋
前回の,『死神の精度』が面白かったので,買いました。さすが井坂幸太郎なので,面白い。がしかし,今回はテーマが,「自分の子どもが殺される」という話なので,心が痛すぎました。よくこんな痛い話を書けるなぁと,読みながら,そのことに感心。痛すぎて,もう,途中何度も読むのを辞めようと思ったことか。でも最後まで読んでしまいました・・・。結末(というか,井坂小説に明確な終わりってのはあんまりないだろうから,そういう意味では,井坂の今回の終わらせ方)知りたさに。で,痛すぎるので,読まなきゃ良かったと,半分後悔しています。だから,この小説は,軽い気持ちで読み始めると失敗します。井坂の話はディープな,心をえぐる話もちょくちょくあるけれど,これは今までで一番痛かった。あまりにも痛い話だから,死神・千葉の生真面目で滑稽なやりとりに(たぶん,笑う場面に)笑えない。登場人物たちの友情や信頼という場面に,ホッと涙できない。それくらい,今回はテーマが痛い。だから,読むんじゃなかったと半分後悔しています。震災で一時期書けなくなったってどこかで書いてたけど,最近,作品を連発してますね。(今回,こんなに痛かったのに,また買っちゃうんだよなぁ,きっと)
前回の,『死神の精度』が面白かったので,買いました。さすが井坂幸太郎なので,面白い。がしかし,今回はテーマが,「自分の子どもが殺される」という話なので,心が痛すぎました。よくこんな痛い話を書けるなぁと,読みながら,そのことに感心。痛すぎて,もう,途中何度も読むのを辞めようと思ったことか。でも最後まで読んでしまいました・・・。結末(というか,井坂小説に明確な終わりってのはあんまりないだろうから,そういう意味では,井坂の今回の終わらせ方)知りたさに。で,痛すぎるので,読まなきゃ良かったと,半分後悔しています。だから,この小説は,軽い気持ちで読み始めると失敗します。井坂の話はディープな,心をえぐる話もちょくちょくあるけれど,これは今までで一番痛かった。あまりにも痛い話だから,死神・千葉の生真面目で滑稽なやりとりに(たぶん,笑う場面に)笑えない。登場人物たちの友情や信頼という場面に,ホッと涙できない。それくらい,今回はテーマが痛い。だから,読むんじゃなかったと半分後悔しています。震災で一時期書けなくなったってどこかで書いてたけど,最近,作品を連発してますね。(今回,こんなに痛かったのに,また買っちゃうんだよなぁ,きっと)
2014年9月28日日曜日
ヨガを科学する:その効用と危険に迫る科学的アプローチ
ウィリアム・J・ブロード(著) 坂本律(訳) 2013 晶文社
ヨガに関して,その歴史から流派から,科学的な検証を経た知見の数々までを徹底的に調べてまとめた本。ヨガを習って実践してる人もそうですが,少なくとも,何らかのヨガを教える人にとっては,これは必読書でしょう。だから,ヨガ教室に行ったら是非,その先生にこの本を読んでいるか聞いてみると良いかもしれない。2013年2月刊行なので,さっそくこの本を読んでいるようだったら,その先生はたぶん正解。しかし,ヨガの世界も千差万別多種多様。武術の世界と似てます。ヨガ(ヨーガ)が,マインドフルネス瞑想の主要な技法に組み込まれているので,こういう本を買って読んでみたけれど,とりあえず,ヨガのことが少し分かった気がします。後はいずれ,一度,機会を見つけて実践してみよう。
ヨガに関して,その歴史から流派から,科学的な検証を経た知見の数々までを徹底的に調べてまとめた本。ヨガを習って実践してる人もそうですが,少なくとも,何らかのヨガを教える人にとっては,これは必読書でしょう。だから,ヨガ教室に行ったら是非,その先生にこの本を読んでいるか聞いてみると良いかもしれない。2013年2月刊行なので,さっそくこの本を読んでいるようだったら,その先生はたぶん正解。しかし,ヨガの世界も千差万別多種多様。武術の世界と似てます。ヨガ(ヨーガ)が,マインドフルネス瞑想の主要な技法に組み込まれているので,こういう本を買って読んでみたけれど,とりあえず,ヨガのことが少し分かった気がします。後はいずれ,一度,機会を見つけて実践してみよう。
2014年9月20日土曜日
疲れない身体の使い方
小笠原清基 2014 アスペクト
小笠原流宗家嫡男による,小笠原流礼法の基本に沿って,正しい立ち方歩き方坐り方を解いた本。ここで「正しい」とは,「本来人間の骨格・体格に合った無理のない」という意味。現代人はその基準からはずれて無理のある立ち方歩き方坐り方をしてしまっているが故に疲れる。だから,正しい方法で動作すれば,疲れないのだ,ということ。ただし,間違った(歪んだ)方法で今まで動作することが身に染み込んでしまっているために,いざ正しい方法で動作すると,当面はよけいに疲れる,というパラドックス。でもそれを越えれば,疲れない身体を取り戻すことができる。小笠原流礼法は,武士の礼法であり,武士が日々身体を整え鍛えるためにまとめられた動作術,とある。本書によればそれの味噌(コア,核)は,内腿のインナーマッスル。ここが要であり,小笠原流礼法の動作はほぼ全部ここんところを鍛えるために練られている。文章も分かりやすく,要点が絞られていて,良い。武道家,あるいは,身体をやる人には必読。ところでこの著者の小笠原清基さん,筑波の大学院で神経科学で学位,現在製薬会社とあるから,もしかしたら小川研か一谷研だったのかな。
小笠原流宗家嫡男による,小笠原流礼法の基本に沿って,正しい立ち方歩き方坐り方を解いた本。ここで「正しい」とは,「本来人間の骨格・体格に合った無理のない」という意味。現代人はその基準からはずれて無理のある立ち方歩き方坐り方をしてしまっているが故に疲れる。だから,正しい方法で動作すれば,疲れないのだ,ということ。ただし,間違った(歪んだ)方法で今まで動作することが身に染み込んでしまっているために,いざ正しい方法で動作すると,当面はよけいに疲れる,というパラドックス。でもそれを越えれば,疲れない身体を取り戻すことができる。小笠原流礼法は,武士の礼法であり,武士が日々身体を整え鍛えるためにまとめられた動作術,とある。本書によればそれの味噌(コア,核)は,内腿のインナーマッスル。ここが要であり,小笠原流礼法の動作はほぼ全部ここんところを鍛えるために練られている。文章も分かりやすく,要点が絞られていて,良い。武道家,あるいは,身体をやる人には必読。ところでこの著者の小笠原清基さん,筑波の大学院で神経科学で学位,現在製薬会社とあるから,もしかしたら小川研か一谷研だったのかな。
2014年9月16日火曜日
天狗芸術論・猫の妙術
佚斎樗山 石井邦夫(訳注) 2013 講談社学術文庫
武術の,特にメンタルな部分を解いた武道伝書。大天狗と古猫が語る奥義。仏教的つまり禅的なものも語られるけれどもそこはわずかで,道教的な気にまつわる話が多い。あとがきを見ると,荘子思想の立場から書いてるからだろうとのこと。なるほど。全体的にだから,道家である。だから,仏家に対する冷めた見方もまた面白い。
武術の,特にメンタルな部分を解いた武道伝書。大天狗と古猫が語る奥義。仏教的つまり禅的なものも語られるけれどもそこはわずかで,道教的な気にまつわる話が多い。あとがきを見ると,荘子思想の立場から書いてるからだろうとのこと。なるほど。全体的にだから,道家である。だから,仏家に対する冷めた見方もまた面白い。
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