2015年3月21日土曜日

ヨーガ入門:ココロとカラダをよみがえらせる

佐保田鶴冶 2001 ベースボールマガジン社

日本でヨーガと言えば,佐保田先生。前から名前だけは知っていた。この本は,私が茨城県県南生涯学習センターで身体心理学の実践講座を開いたときに,受講生だった女性の方に最後にいただいた。彼女はこの,佐保田先生のヨーガを昔から実践されていて,私がその講座で話していることと通じるから,是非この本を読むと良い,と言って一冊プレゼントしていただいたものです。ありがとうございました。

この本は,具体的なヨーガの実践方法について説明してある入門書です。ただその冒頭と最後に,ヨーガとは何か,というその本質が丁寧に説明されています。今時は巷にヨガ教室が溢れ,スポーツクラブにもヨガクラスがありますが,そのほとんどが単なるストレッチングやフィットネス程度にしか扱われていない。習っている人もそのつもりなら,教えているインストラクターもきっとそのつもり(その程度の認識)だろうなぁというのが多いような気がする。しかし,この本に書いてあるのが,本来の「ヨーガ」なのだ。「ヨガ」ではなくて「ヨーガ」ね。

もちろん,こういう本来のヨーガをやっている教室や道場もちゃんとあるだろうから,どうせやるなら,そういう,ちゃんと分かっている先生のところでやるのが,時間の無駄にならなくて良いだろうと,つくづく思います。

2015年3月19日木曜日

禅とタオ

加島祥造・板橋興宗 2012 佼成出版社

詩人・道家である加島氏と禅僧である板橋師との対談本。89歳と85歳の対談。対談本ですから,2時間ぐらいで読めます。タオと禅は,同じだね,という観点で,世の中や人のあれこれをお二人で語っておられます。下段に,丁寧に,出てくる言葉の注が示されているけれど,これはきっと編集の人が後からくっつけたもののようで,二人の思想的背景やポイントとずれているものもあるから注意。たぶん,長い対談を,編集者が分かりやすく短くまとめたので,会話がかみ合っているところとかみ合っていないところ,あるいは,前後で矛盾しているようにも見えるところも,いくつか散見されますが,まぁしかし,89歳と85歳,話す内容の今時具合とクリアさに,驚きます。

日本武道と東洋思想

寒川恒夫 2014 平凡社

本書の書名と,目次に並ぶタイトル(テーマ)はどれも魅力的で,一体,どういう話が展開されるんだろうとワクワクして読み始めたけれど,どうも読みにくい。著者の専門は人類学なので,人類学の文章ってのはこういうノリなんだろうか。どう読みにくいかというと,言いたいことがあっちへいったりこっちへいったりとブレまくる。いや,大局的に見据えよう,という意図なのかもしれないけれど,さっきはこっちの話をしていたのにいつの間にか脱線してそっちの話になって,それが先ほどのあっちの話とどうつながるのか良く分からないまま,終わる。もちろん,一つ一つの話は,回りくどい文章だけれど言いたいことは何となく分かる。けれど,これを続けて読むのがどうも,辛い。なので,3分の1ぐらい読んで断念しました。

2015年3月13日金曜日

こころが軽くなるエクササイズ

越川房子(監) 2007 東京書籍

認知行動療法の様々な技法について,分かりやすく説明してあります。特には自分一人でできるように,簡単にやり方を解説していて,分かりやすい。全面的には出していませんが,越川さんなので,マインドフルネスやそれと相性の良い身体的な技法が数多く紹介されています。本書でも執筆している,関西大学の菅村さんに拙訳書『タオ・ストレス低減法』をお送りしたら。そのお礼にと紹介していただき本書を購入。技法によっては専門家と一緒にやらないとなかなか本質的な効果は狙えないものもありますが,多くのエクササイズが,セルフヘルプ的に試せるものです。すぐに使えるものも多数あって,良い。ただ,やはり,「続けてやった方がいいよ(続けないと効果はないよ)」という部分は,どのエクササイズにも言えることで,本書の中でもそう書いてあります。これは,僕がやっている武術的な東洋的な身体的なエクササイズと同じで,やはり,何かを試したらアラ不思議あっという間に効果テキメン,なんてのはないわけです。本書にあるどのエクササイズも,じっくり根気よく,続けましょう。そうすると,何かが変わってくるはずです。

2015年3月12日木曜日

苦しまなくて,いいんだよ。

プラユキ・ナラテボー 2011 PHP

非常に良い本です。マインドフルネス瞑想をするなら,一度は読んだ方が良いです。僕の理解では,ここで言っているのは,主には止(サマタ瞑想)で,観(ヴィパッサナー瞑想)までは,説明していません。とりあえず,「気づき」が重要だから,まずは「気づき」だ,と読めました。気づきが観察を自然ともたらすと考えれば,まずはやっぱりawarenessが大切です。本書で紹介されている瞑想は,手動瞑想と歩行瞑想。手動瞑想というのは珍しくて,両手を順番にゆっくり動かしながら座る,というもの。こうなってくるとますます,太極拳や気功とやっていることは同じになってきます。必読です。