東山彰良 2015 講談社
遅ればせながらようやく,第153回直木賞受賞作を読みました。面白い。読み応えあり。ただ,選考委員の北方謙三氏の帯の惹句「二十年に一度の傑作!とんでもない商売敵を選んでしまった」はちょっと言い過ぎではないのかね(笑)。いや,面白いよ,面白い。本当に面白い。だけど,二十年に一度は言い過ぎでしょう。でも,上手い惹句だね~。さすが作家。
70年代80年代の台湾を舞台にしているところ,親子三世代が複雑に絡み合うところ,仁義・友情・家族愛,そして恋愛が詰まってるところなど,謎解きと冒険と成長があり,読み応えありです。日台合作で映画にでもなれば,面白いかも。
2016年3月30日水曜日
2016年3月15日火曜日
劇画ヒットラー
水木しげる 1990 ちくま文庫
水木しげるの戦争漫画。ヒトラーが画家になろうとウィーンに下宿しているところから,ナチス党の総統となり,ヨーロッパで戦争を始め,最後は地下壕で自殺するところまでを,淡々と描いています。ユダヤ人虐殺は,ヒトラーやナチス絡みでは必ず出てきますが,この物語では冒頭に出てくるだけで,後は,ヒトラー中心に誰と交わり,どうやってヨーロッパの国々や歴史が動いていったかだけを描いています。この,淡々とした感じは,おそらく水木漫画の特徴か,あるいはもしかしたら昭和の劇画の特徴なのか,はたまた伝記漫画の特徴なのか分かりませんが,いずれにせよ,セリフ付きの人物と風景とが連続する,そういう漫画です。
水木しげるの戦争漫画。ヒトラーが画家になろうとウィーンに下宿しているところから,ナチス党の総統となり,ヨーロッパで戦争を始め,最後は地下壕で自殺するところまでを,淡々と描いています。ユダヤ人虐殺は,ヒトラーやナチス絡みでは必ず出てきますが,この物語では冒頭に出てくるだけで,後は,ヒトラー中心に誰と交わり,どうやってヨーロッパの国々や歴史が動いていったかだけを描いています。この,淡々とした感じは,おそらく水木漫画の特徴か,あるいはもしかしたら昭和の劇画の特徴なのか,はたまた伝記漫画の特徴なのか分かりませんが,いずれにせよ,セリフ付きの人物と風景とが連続する,そういう漫画です。
2016年3月14日月曜日
蛭子の論語
蛭子能収 2015 角川新書
「論語」を読みながら,蛭子氏が感想を述べる,という体裁の本。何か語るテーマがないと蛭子氏も語りにくいので,そこに「論語」を持ってきた,という本です。だから,別に「論語」じゃなくてもよい。「老子」(道徳経)でもいい。でも,道教だと蛭子氏の世界と近いので,あえて儒教を持ってきたのかもしれない。そうすれば,蛭子氏の世界が対比的により鮮明になるから。
「論語」を読みながら,蛭子氏が感想を述べる,という体裁の本。何か語るテーマがないと蛭子氏も語りにくいので,そこに「論語」を持ってきた,という本です。だから,別に「論語」じゃなくてもよい。「老子」(道徳経)でもいい。でも,道教だと蛭子氏の世界と近いので,あえて儒教を持ってきたのかもしれない。そうすれば,蛭子氏の世界が対比的により鮮明になるから。
2016年3月5日土曜日
今を生き抜くための70年代オカルト
前田亮一 2016 光文社新書
オカルト好きにとって,70年代のテーマのおさらい的な本。特に目新しい掘り出し情報はないけれど,71年生まれである私にとっては,懐かしいテーマがさらえて面白かったです。
オカルト好きにとって,70年代のテーマのおさらい的な本。特に目新しい掘り出し情報はないけれど,71年生まれである私にとっては,懐かしいテーマがさらえて面白かったです。
2016年2月29日月曜日
瞑想を始める人の小さな本:クヨクヨとイライラが消えていく「毎日10分」の習慣
パトリツィア・コラード(著) Lurrie Yu(訳) 2015 プレジデント社
マインドフルネスに関する,コンパクトで,装丁やイラストも綺麗な本です。大きさも手のひらサイズで,わずか100ページ弱。マインドフルネス瞑想を始めて見ましょうと誘いかける,優しい本です。
ただ,思うに,もしこれが本当の意味で全くの初心者が読んだら,掲載されているエクササイズのいくつかは,文章を読んだだけではどうやって良いのかよく分からないし,マインドフルネスや瞑想などの経験のある人の指導がないと,どういう状態を指しているのか分かりにくいところがある,のではないかと思います。
瞑想エクササイズは,シンプルな方が良いと,個人的には思います。だから,本書の中でも,簡単な(ただし,それを続けようと思うと難しかったりする)エクササイズは非常に良いですが,身体の各所を観察するようなエクササイズは,早々に読んでできるようなものではないと,僕は個人的には思います。身体感覚って,難しいよ。
だから,この本は,コンパクトで文章も少なく,イラストも装丁も綺麗な,かわいらしくて取っつきやすい本ですが,マインドフルネス瞑想としてよく用いられるワークが,一通り,書かれている感じです。ものによっては,だから,難しい。
マインドフルネスに関する,コンパクトで,装丁やイラストも綺麗な本です。大きさも手のひらサイズで,わずか100ページ弱。マインドフルネス瞑想を始めて見ましょうと誘いかける,優しい本です。
ただ,思うに,もしこれが本当の意味で全くの初心者が読んだら,掲載されているエクササイズのいくつかは,文章を読んだだけではどうやって良いのかよく分からないし,マインドフルネスや瞑想などの経験のある人の指導がないと,どういう状態を指しているのか分かりにくいところがある,のではないかと思います。
瞑想エクササイズは,シンプルな方が良いと,個人的には思います。だから,本書の中でも,簡単な(ただし,それを続けようと思うと難しかったりする)エクササイズは非常に良いですが,身体の各所を観察するようなエクササイズは,早々に読んでできるようなものではないと,僕は個人的には思います。身体感覚って,難しいよ。
だから,この本は,コンパクトで文章も少なく,イラストも装丁も綺麗な,かわいらしくて取っつきやすい本ですが,マインドフルネス瞑想としてよく用いられるワークが,一通り,書かれている感じです。ものによっては,だから,難しい。
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