山竹伸二 2017 ちくま新書
精神医学・臨床心理学で著名な5人の病理論と治療論と人間論について解説した本です。著者は医学や心理学の専門家ではないので,本書は一種の科学読み物・科学解説本でしょうか。各人の主要な著作を読み解き,解説するというスタイルですが,著者自身が専門家ではない分,なんとなく概念や言葉だけを追っているような気が拭えず,途中まで読みましたが,読むのを止めました。手っ取り早く各人の理論を知るには良いと思います。
2018年4月5日木曜日
2018年4月1日日曜日
原初生命体としての人間:野口体操の理論
野口三千三 2003 岩波現代文庫
今更ながら,かの有名な野口体操の野口三千三先生の名著を読んだ。「今更」というところがミソで,今の自分が今読んだからこそ,ここまでこうして身に沁みるのだと思う。この本を多分,10年前20年前に読んでいても,ピンと来ないどころから,まったく何を言っているのかさっぱり分からなかっただろう。でも,今はものすごくよく分かる。
ここ最近何年も考えていたことは,この本にだいたい書いてあった。というか,野口先生が,自分の生まれた頃に,もうすでに今自分が考えていたり感じていたりすることをすでに考えていたり感じたりしていた,ということ。
もう少し厳密に言うと,こうなんじゃないかとなんとなく感じていたことを,この本の中ですでに言葉にして語られているものだから,「そうそう,そういう感じのことです,野口先生,私もそう思います」という感動。だいたい自分が考えていることは,方向的に間違ってなかったようだ,という安心。
無論,このレベルまで運動を微細に追求しているとはとても恐れ多くて言えません。ただ,自分が進んでいる方向に確信が持てる書でした。身体をやっている人は当然すでに読んでいるだろう書を,自分もようやく読みました。初版は1972年。私が生まれたのが1971年。生まれて10ヶ月ぐらい。
こんなに赤線引っ張った本は,ホント,久し振りです。
今更ながら,かの有名な野口体操の野口三千三先生の名著を読んだ。「今更」というところがミソで,今の自分が今読んだからこそ,ここまでこうして身に沁みるのだと思う。この本を多分,10年前20年前に読んでいても,ピンと来ないどころから,まったく何を言っているのかさっぱり分からなかっただろう。でも,今はものすごくよく分かる。
ここ最近何年も考えていたことは,この本にだいたい書いてあった。というか,野口先生が,自分の生まれた頃に,もうすでに今自分が考えていたり感じていたりすることをすでに考えていたり感じたりしていた,ということ。
もう少し厳密に言うと,こうなんじゃないかとなんとなく感じていたことを,この本の中ですでに言葉にして語られているものだから,「そうそう,そういう感じのことです,野口先生,私もそう思います」という感動。だいたい自分が考えていることは,方向的に間違ってなかったようだ,という安心。
無論,このレベルまで運動を微細に追求しているとはとても恐れ多くて言えません。ただ,自分が進んでいる方向に確信が持てる書でした。身体をやっている人は当然すでに読んでいるだろう書を,自分もようやく読みました。初版は1972年。私が生まれたのが1971年。生まれて10ヶ月ぐらい。
こんなに赤線引っ張った本は,ホント,久し振りです。
2018年3月21日水曜日
気功家のための中医学入門
仲里誠毅 2016 ビイング・ネット・プレス
中医学に関する入門書です。最初の3分の1ぐらいは,中医学の概要であり,ここのところだけを読みました。残りの3分の2のうちのほとんどは,経穴の取穴方法や主治などの詳細な解説でしたので,読み飛ばしました。つまり,本書は,気功治療や鍼灸治療を実際にする方にとっての教科書的な本です。概要も,無駄なく淡々と書かれていますので,全体像を知るには良いと思います。
中医学に関する入門書です。最初の3分の1ぐらいは,中医学の概要であり,ここのところだけを読みました。残りの3分の2のうちのほとんどは,経穴の取穴方法や主治などの詳細な解説でしたので,読み飛ばしました。つまり,本書は,気功治療や鍼灸治療を実際にする方にとっての教科書的な本です。概要も,無駄なく淡々と書かれていますので,全体像を知るには良いと思います。
2018年3月16日金曜日
変調「日本の古典」講義:身体で読む伝統・教養・知性
内田樹・安田登 2017 祥伝社
「教養」ということを改めて考えさせられます。やっぱり,「誰とでも上手くやっていける協調的な人材を育てる」教育ってのは,もちろんとても大切ですが,たぶん,革新的で創造的なことをする人ってのは,そういう人ではないと思います。
他人に害を及ぼしたり迷惑をかけたりするのは問題があると思いますが,別に協調的でなくたって構わないわけで,教養ってのは,単に一律な汎用性の高い知識を幅広く身につけさせることではなくて,その人独自の世界を豊かにする入口や端緒を与えることなんじゃないかと思います。で,そういう人は,オリジナリティが高いから,協調的でない可能性の方が高い気がします。
何より,お二人の教養の深さ,幅広さに,驚嘆します。そこから生まれる真実味のある言葉に納得します。そしてきっとこのお二人は,誰とでも上手くやれそうな,協調性のある人とはとても思えない。そこがまた良い。
「教養」ということを改めて考えさせられます。やっぱり,「誰とでも上手くやっていける協調的な人材を育てる」教育ってのは,もちろんとても大切ですが,たぶん,革新的で創造的なことをする人ってのは,そういう人ではないと思います。
他人に害を及ぼしたり迷惑をかけたりするのは問題があると思いますが,別に協調的でなくたって構わないわけで,教養ってのは,単に一律な汎用性の高い知識を幅広く身につけさせることではなくて,その人独自の世界を豊かにする入口や端緒を与えることなんじゃないかと思います。で,そういう人は,オリジナリティが高いから,協調的でない可能性の方が高い気がします。
何より,お二人の教養の深さ,幅広さに,驚嘆します。そこから生まれる真実味のある言葉に納得します。そしてきっとこのお二人は,誰とでも上手くやれそうな,協調性のある人とはとても思えない。そこがまた良い。
2018年3月4日日曜日
情動の哲学入門:価値・道徳・生きる意味
信原幸弘 2017 勁草書房
これは読んだ方が良い。感情(本書では「情動」)が,我々の認識や判断にどう関わっているか,つまり,我々の生にどう不可欠に絡まっているかを,丁寧にほぐしてくれます。各章の冒頭の導入で,生活上よくある出来事に触れてから始まるのも親しみやすく,微笑ましい。
恐怖,罪悪感,悲しみ,怒り,快不快など,出てきます。ただ,個別の感情を分析することが主眼ではなく,価値や道徳の判断という文脈の中で,感情がどう関わっているかを解く際に,いろいろな感情を例として取り上げています。
感情研究をしている人なら,これは面白いと思う。戸田山和久先生の『恐怖の哲学:ホラーで人間を読む』も面白かったけど,本書も面白い。感情の哲学は,面白い。
これは読んだ方が良い。感情(本書では「情動」)が,我々の認識や判断にどう関わっているか,つまり,我々の生にどう不可欠に絡まっているかを,丁寧にほぐしてくれます。各章の冒頭の導入で,生活上よくある出来事に触れてから始まるのも親しみやすく,微笑ましい。
恐怖,罪悪感,悲しみ,怒り,快不快など,出てきます。ただ,個別の感情を分析することが主眼ではなく,価値や道徳の判断という文脈の中で,感情がどう関わっているかを解く際に,いろいろな感情を例として取り上げています。
感情研究をしている人なら,これは面白いと思う。戸田山和久先生の『恐怖の哲学:ホラーで人間を読む』も面白かったけど,本書も面白い。感情の哲学は,面白い。
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