2020年4月14日火曜日

時間の言語学:メタファーから読みとく

瀬戸賢一 2017 ちくま新書

これは面白い!!「時間」について認知言語学的に徹底的に分析する,非常にエキサイティングな本です。瀬戸先生の本は初めて読んだので,この,独特の文章に最初戸惑いましたが(読んだら分かります),リズムに慣れると,ところどころに潜むギャグに一人笑いしてしまいます。

ある言葉,ある概念について,認知言語学的にアプローチするというのはこういうことです,という非常に優れた例だと思います。もちろん,学問的なアプローチとして認知言語学における形式・様式はあると思いますが,そういう堅苦しいことは置いておいて,この本のように迫っていけると分かりやすくて良いなぁと思いました。とても参考になりました。

瀬戸先生の本はまた読んでみよう。この先生の授業をライブ(生)で聞いてみたいと思う,そういう本です。

2020年4月4日土曜日

今昔百鬼拾遺 河童

京極夏彦 2019 角川文庫

京極堂・中禅寺秋彦の妹である敦子と,高校生の呉美由紀の二人が主人公のシリーズ第二弾。千葉の夷隅川で連続する謎の水死体。さて,当初,どんな話になるのかと思って読み進めていくうちに,さすが京極,見事に収斂しました。やっぱり面白いなぁ。

2020年3月31日火曜日

銀河帝国は必要か?:ロボットと人類の未来

稲葉振一郎 2019 ちくまプリマー新書

アイザック・アシモフの作品(ロボット・シリーズとファウンデーション・シリーズ)をベースに,宇宙開発,ロボット,人類(の幸福)について考える。著者の専門は社会哲学。本書の分野は,応用倫理学の一つとしての「宇宙倫理学」というらしい。著者のオリジナル?かと思って検索してみたら,意外,こういう分野がすでにあるようです。SF評論,アシモフ論として読んでも十分に面白い。

2020年3月23日月曜日

インド哲学10講

赤松明彦 2018 岩波新書

インドの思想的な展開について,勉強になりました。新書なので,文章は平易で分かりやすいです。ブラフマンを中心とする主に存在論について,様々な学派・教義の考えが,思想史的な流れで解説されています。

2020年3月16日月曜日

認知意味論:シリーズ認知言語学入門第3巻

松本曜(編) 2003 大修館書店

認知言語学の本をいろいろと読んで,どうやら自分はその中でも「認知意味論」に興味があるのだと分かり,その教科書的な本を読んでみた。全編通して,この認知意味論の世界が丁寧に解説されていて,とても勉強になった。結果,自分はその中でも「(概念)メタファー」や「イメージ・スキーマ」に興味があることがますます確信できた。メタファーやスキーマは,認知意味論の中でも,身体性との関わりがより強いテーマだからかと思う。「カテゴリー」の話も面白い。我々が世界をどう認識しているかは,カテゴリーをどう捉えているかから見えてくる。

今後は,認知意味論,メタファーの本を読み進めてみよう。