西村義樹・野矢茂樹 2013 中公新書
対談形式なので,非常に分かりやすく読めました。野矢先生が尋ね,西村先生が説明し,野矢先生が突っ込み,西村先生が答える,という基本パタンです。この,「突っ込む」というところが,いわゆる教科書や専門書的な理論やモデルの説得的な説明とは違う良いところであり,素人的にはそこは分からないとか,ピンとこない,といった感じに野矢先生が遠慮せずに疑義を挟む,というのが,理解を深める形になっています。
というのも,言語の問題だから,こういう言い方もあるとかいった例外が結構多いし,ぱっと見た(聞いた)感じでは何が違うのか分からないものも結構あるからです。そこのところ,つまり,分かりにくいところや必ずしもそうとは言えないところを,教科書や専門書だったら簡単に済ましたり割愛したりするわけですが,本書はそこんところは丁寧に突っ込んでいます。
認知言語学的なアプローチを知る上では,分かりやすくて入りやすい新書です。オススメです。
2020年6月6日土曜日
2020年5月28日木曜日
今昔百鬼拾遺 天狗
京極夏彦 2019 新潮文庫
今度は「天狗」。舞台は高尾山。今回も最後までカラクリは分かりませんでしたが,しかし,伏線は見事に回収されます。さすがです。これでこのシリーズ3作は一段落でしょうか。とにかく,まぁ,京極ファンからすれば,これぞ京極,な作品です。お見事。
今度は「天狗」。舞台は高尾山。今回も最後までカラクリは分かりませんでしたが,しかし,伏線は見事に回収されます。さすがです。これでこのシリーズ3作は一段落でしょうか。とにかく,まぁ,京極ファンからすれば,これぞ京極,な作品です。お見事。
2020年5月27日水曜日
2020年5月25日月曜日
新訳 夢判断
フロイト(著)大平健(編訳) 2019 新潮社
読みやすい。非常に読みやすい。30年前,大学生のときにも読もうとしたけれど,残念ながら,当時読んだ訳書は,難しくて良く分からず,斜め読みしただけのような記憶があります。今になって,色々と知識が付いてから読んだからかもしれないですが,それを差し引いても,この大平訳は,とても滑らかな日本語訳になっていて,とにかく読みやすい。精神分析を知る上でも読んでおくべきだし,フロイトの考えていたことがこれでようやくそれなりにちゃんと分かった気がします。歴史的名著であることに変わりはなく,その上で,名訳です。フロイトの,とても人間くさい様子が見えて,面白かった。良いものを読みました。
読みやすい。非常に読みやすい。30年前,大学生のときにも読もうとしたけれど,残念ながら,当時読んだ訳書は,難しくて良く分からず,斜め読みしただけのような記憶があります。今になって,色々と知識が付いてから読んだからかもしれないですが,それを差し引いても,この大平訳は,とても滑らかな日本語訳になっていて,とにかく読みやすい。精神分析を知る上でも読んでおくべきだし,フロイトの考えていたことがこれでようやくそれなりにちゃんと分かった気がします。歴史的名著であることに変わりはなく,その上で,名訳です。フロイトの,とても人間くさい様子が見えて,面白かった。良いものを読みました。
2020年5月2日土曜日
人間科学の哲学:自由と創造性はどこへいくのか
山口裕之 2005 勁草書房
徳島大学・山口先生の本は『認知哲学:心と脳のエピステモロジー』を読んで,こりゃ面白い本だ(というか,たぶん,僕が興味関心のあることをそのまま丸ごとターゲットにしている本だ),と思ったのがきっかけで,著書の中でもそれに近い本書を読みました。
人らしさは食を分け合う感性にある。結論はそこに行き着くわけだけど,そこまでの物語がとても丁寧に語られています。自分が読んだ著書2冊から導けば,生の本質は個々に動機や感心(→感情)がある,人間の本質(自由や創造性)は共生しようという感性にある,というところにぐぐっと惹かれます。僕もそう思うから。
あと,他者問題(他者にも心があるのか,他者にも心があると思うのはなぜか,なぜ心があると言えるのか,なぜ心が分かると思うのか,その心はなぜ自分と同じだと言えるのか・・・であってる?)の話も,たぶんちょうど同じ興味関心。むろん,山口先生は哲学が専門なので,僕は一読者として「なるほど~,そうだよね~」と感心・納得するだけですが,読んでいて面白い。
そのうち,この他者問題で一冊,語ってくれないかなぁ。買います。徳島大学の学生がうらやましい。
徳島大学・山口先生の本は『認知哲学:心と脳のエピステモロジー』を読んで,こりゃ面白い本だ(というか,たぶん,僕が興味関心のあることをそのまま丸ごとターゲットにしている本だ),と思ったのがきっかけで,著書の中でもそれに近い本書を読みました。
人らしさは食を分け合う感性にある。結論はそこに行き着くわけだけど,そこまでの物語がとても丁寧に語られています。自分が読んだ著書2冊から導けば,生の本質は個々に動機や感心(→感情)がある,人間の本質(自由や創造性)は共生しようという感性にある,というところにぐぐっと惹かれます。僕もそう思うから。
あと,他者問題(他者にも心があるのか,他者にも心があると思うのはなぜか,なぜ心があると言えるのか,なぜ心が分かると思うのか,その心はなぜ自分と同じだと言えるのか・・・であってる?)の話も,たぶんちょうど同じ興味関心。むろん,山口先生は哲学が専門なので,僕は一読者として「なるほど~,そうだよね~」と感心・納得するだけですが,読んでいて面白い。
そのうち,この他者問題で一冊,語ってくれないかなぁ。買います。徳島大学の学生がうらやましい。
登録:
投稿 (Atom)