2020年6月19日金曜日

認知意味論研究

山梨正明 2012 研究社

認知意味論に関する専門書です。かなり専門的に突っ込んだ話ばかりです。若干,同じ話が出てくる(重複している)ところがありますが,それはおそらく,それぞれの章はそれぞれ別の論文ですでに述べていることを,一つの本にしたからではないかと思います。それはそれで良いのですが,だから専門書です。でも面白く読めました。勉強になりました。

2020年6月14日日曜日

ヨーガの哲学

立川武蔵 2013 講談社学術文庫

原本は1988年刊。とても勉強になりました。ヨーガを軸にインド哲学の伝統と仏教におけるタントリズム・禅・マンダラなども含めて分かりやすく紐解いている良書です。東洋哲学の歴史的な流れだけでなく,ヨーガで行われている実践,アーサナ,チャクラ,プラーナなどの解説も豊富であり,ヨーガを取り巻く思想・哲学の全体像を把握できました。ヨーガをする上でオススメというか,必読書,でしょう。

2020年6月6日土曜日

言語学の教室:哲学者と学ぶ認知言語学

西村義樹・野矢茂樹 2013 中公新書

対談形式なので,非常に分かりやすく読めました。野矢先生が尋ね,西村先生が説明し,野矢先生が突っ込み,西村先生が答える,という基本パタンです。この,「突っ込む」というところが,いわゆる教科書や専門書的な理論やモデルの説得的な説明とは違う良いところであり,素人的にはそこは分からないとか,ピンとこない,といった感じに野矢先生が遠慮せずに疑義を挟む,というのが,理解を深める形になっています。

というのも,言語の問題だから,こういう言い方もあるとかいった例外が結構多いし,ぱっと見た(聞いた)感じでは何が違うのか分からないものも結構あるからです。そこのところ,つまり,分かりにくいところや必ずしもそうとは言えないところを,教科書や専門書だったら簡単に済ましたり割愛したりするわけですが,本書はそこんところは丁寧に突っ込んでいます。

認知言語学的なアプローチを知る上では,分かりやすくて入りやすい新書です。オススメです。

2020年5月28日木曜日

今昔百鬼拾遺 天狗

京極夏彦 2019 新潮文庫

今度は「天狗」。舞台は高尾山。今回も最後までカラクリは分かりませんでしたが,しかし,伏線は見事に回収されます。さすがです。これでこのシリーズ3作は一段落でしょうか。とにかく,まぁ,京極ファンからすれば,これぞ京極,な作品です。お見事。

2020年5月27日水曜日

臨床心理学116:心身相関の心理臨床

心理臨床に関わるところで,いろいろな分野の話が載っていて,たいへん勉強になりました。