2020年8月22日土曜日

人工感情:善か悪か

 福田正治 2018 ナカニシヤ出版

『感情を知る:情動学入門』の福田先生の本。来るAIの世界を想像する「未来学」の本なので,福田先生がさてどんなことを語るのかと読み始めましたが,なんとなく,書かれている情報や論理に新鮮味もなく,どこまで真実でどこまで噂レベルの話なのかもよく分からず,しばしばよく聞かれる危機感やリスクが散りばめられている割に話の筋にあまり深まりや独自性はなく,残念ですが,読んでいてワクワクしなかったので,読むのを止めました。

認知日本語学講座第4巻 認知意味論

 大月実・進藤三佳・有光奈美 2019 くろしお出版

認知意味論といっても,特にカテゴリー論(命名論,色彩語),意味変化・意味拡張,否定の話。専門書だからか,何かを説明するための用語や概念の説明がなく(それは既知だという判断か),とにかく全体的に分かりにくい。ただ,専門の研究者から見ればきっと,情報が詰まっている良い本なのかもしれません。

それから思うに,自分の興味がメタファーにあるので,内容的にちょっと的が違うせいもあるかもしれません。読みにくくて途中で断念しました。

禅の歴史

 伊吹敦 2001 法蔵館

禅に関わる人物や文献(経典)が無数に出ていて,何か言いたいことがあるというよりは,ただ名前と経典が並んでいるだけのように読めてきて,早々に断念しました。資料としては良い本だろうと思いますが,読み物としては厳しい。

2020年8月19日水曜日

認知意味論のしくみ

 籾山洋介 2001 研究社

認知意味論の特に,多義や意味の拡張に関するものでした。初版が2001年なので,話題が少し古いように思いました。学問の世界も,10年20年あれば,当時の理論やタームに代わって新しい理論やタームも出てくるので,そうなると,当時の理論やタームはあまり(あるいは全く)使われなくなることはあるわけです。また,あるタームに関する考え方や捉え方も洗練されてくるでしょうから,時代によって変わるのも当然です。

特にこの認知言語学は比較的新しい学問領域のせいなのか,あるいは,この学問(言語学?)がもともとそういう性質を帯びているのか分かりませんが,短い期間で新しい理論やタームがどんどん作られているように感じます。いやもしかしたら,心理学も端から見れば,似たような理論やタームが乱立しているでしょうから,同じようなものか。

2020年8月18日火曜日

絶対必見!SF映画200

 STUDIO28 2019 洋泉社

スペースオペラ,異星人,ホラー,タイムトラベル,ディストピア,ポストアポカリプス,ロボット,・・・などテーマで分けてそれぞれ5つぐらいの映画をレビューしています。どのレビューも面白いですが,ただ,選んだ基準がよく分からず,なんでこの映画?あの映画はないの?という感じ。

まぁ,たった200に絞り込むのは難しいというのもあるし,一般的に有名な映画を集めたところで本としての特徴は出せないから,どうしてもマニアックなものを選ぶ傾向は出てきてしまうでしょう。その点で,ライターの知識や趣味が出るのは仕方がないか。

この中で一人,書く文章が特徴的で(癖が強くて),生理的にどうにも受け付けないライターがいました。日本語が崩壊している感じで読みにくいし,映画通でないと分からない排他的な感じが鼻につきます。その人のレビューや総論は全部,飛ばしました。