2013年9月27日金曜日

荒天の武学

内田樹・光岡英稔 (2012) 集英社新書

合気道家でフランス現代思想の内田氏と韓氏意拳の光岡氏の対談。内田先生の序文にもあるように,話が噛み合っていないところがやや散見されますが,この辺りは,対談だから仕方がないとして,お二人の武に関する考え,そして武を通した社会に関する考え,人間に関する考えがざっくばらんに語られています。ただこれも対談だからですが,前後で矛盾する(ように見える)言説があったりして,ときどき「???」なところもあり。内田先生の本はこれまでのいくつか読んで,参考になるもの参考にならないもの色々ありましたが,光岡英稔という人の考えを初めて読んでみて,こういうことを考えている武術家なんだと,その断片を垣間見ることができました。

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