2015年10月29日木曜日

英語の雑談力があがるちょっとしたフレーズ

モーゲンスタン陽子 2014 幻冬舎

さらっと読めます。ネイティブがよく使う一言フレーズだとか,ちょっと気の利いた単語・用法などが,大雑把にカテゴリー分けされて羅列されています。表現の由来や使う場面などが,簡潔に添えられていて,分かりやすい。ただ,読後感としては,いつかどこかで役に立つのかどうかさえも分からない豆知識をたくさん読んだ,という感じです。英語トリビア?

2015年10月23日金曜日

別冊カドカワ【総力特集】新日本プロレス

2015 KADOKAWA MOOK

新日本プロレスの特集です。世代的には,「金曜夜8時」が小学校高学年ぐらいです。猪木,ホーガン,タイガーマスク(初代),を毎週見ていました。ちょうどその頃,ジャッキー・チェンが流行る中,僕はブルース・リーの10回忌リバイバルにはまったわけですが,一方で,新日本プロレスも大好きでした。『プロレス・スーパースター列伝』とかを夢中で読んでました。

さてそれから30年を経て,テレビでたまたま「スイーツ真壁」(真壁刀義選手)を見てしまい,彼の放つ男臭さに魅入ってしまいました。いやはや今,新日本にはこういう魅力的な人がいるんだ,と。そこから,そういえば,棚橋弘至選手ってのがエースなんだよなぁとか,最近,本間朋晃って選手もクローズアップされてるなぁとか,そうだ,そもそもライガーはまだ現役みたいだし,タイガーも4代目で,天山や小島もいて,中西や永田とか・・・と,そこそこ知ってる選手がいることに気がつきました。

そうこう考えていると,なんと,地方巡業で近所の体育館に来る!ということを街中のポスターで知り,これは観にいかねば!!と思い,生まれて初めて,先日,プロレスを生で観戦したわけです。いやぁ,楽しかった。プロレスは,映像で観るのもそれなりですが,ライブは全然違います。プロレスは,ライブです。音楽もそうですが,やっぱり,ライブは良いです。

みなさん,新日本プロレスを,是非一度,観にいきましょう~!

目当ての真壁選手も観ることができたし,あと,棚橋選手の放つオーラも凄かった。オカダ選手が注目されがちですが,やっぱり,棚橋選手は,圧倒的に,良い。そして,異彩を放つ中邑真輔選手。田口選手も良かった。ストロングスタイルな新日本には今,こんな面白い人もいるんだと感心。キャプテン・ニュージャパンも妙でした(笑)。それから,理由は分からないけれど,なぜか前から好きなのが永田選手。いつまでも現役で頑張って欲しい。ライガーもやっぱり,良いなぁ。

というわけで,なかなかしょっちゅう観戦,というわけにはいきませんが,機会があれば是非また,行きたいです。この本は,そのための副読本として,たいへん充実した本でした。新日本に久しぶりに触れる方,入門本として,僕のような再入門者には,ちょうど良い濃さの本です。

2015年10月20日火曜日

The Little Zen Companion

David Schiller 1994 Workman

訳せば,『小さな禅の友』というところか。10センチ四方の小さな本ですが,ページ数は400ページ弱。1ページに1つ,禅僧や禅問答(公案)の言葉が書かれています。中にはジョン・レノンの言葉など,(ジョン・レノンは禅を理解していただろうけれど)直接禅に関係のない古今東西の「禅的な」言葉を集めた金言・格言集です。ところどころに,コーヒーブレークとして,禅語の解説や人物紹介などが挿入されています。

ただ,こういう金言・格言集は,その金言・格言があまり脈絡なく出てくるので,都度都度,何のことだか分からない場合が多いのもたしか。というのも,文章なら文脈的に推測できる単語も,単独で出てくるとさっぱり分からず,さくさくと理解できないもどかしさがあります(ただし,この本は一応,似たようなことを言っているものは連続させていますから,その点は親切です)。

2015年10月12日月曜日

ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか

ジョン・スウィーニー(著) 栗原泉(訳) 2014 亜紀書房

原題は,"The Church of Fear"つまり『恐怖の教会』。これでは何のこっちゃ分からん,ということで日本語版のタイトルはこうなっています。トム・クルーズとジョン・トラボルタが信仰していることで有名な,サイエントロジーを番組で取材したBBC記者の,取材過程の顛末を詳細に追った本です。

一般論として,プロの翻訳家でさえも,日本語訳がこなれている本って,少ない気がします。やっぱり原著に忠実に訳そうとするとどうしても堅くて分かりにくい日本語の文章になってしまう。僕も人のことは言えないけれど(笑),一般論として,翻訳物は,読みにくいものが多い(日本語が分かりにくいから,そのせいで中身の良さまで損なわれてしまい,読むのを途中で止めてしまう。もったいない)。

その点,本書の日本語は,全体的にとても滑らかで読みやすい。これはやっぱり,翻訳者の力だと思います。

朝日新聞の書評に載っていたので買いました。その書評にあったとおり,これは「ハリウッド・スター」がサイエントロジーにはまる理由を分析しているのではなく,ハリウッド・スターなど有名人を広告塔に抱えるサイエントロジーという団体がどのような性質の団体かを番組製作を通して告発する,そういう本です。面白い本なので,おすすめです。

2015年10月1日木曜日

英語でブッダ

大來尚順 2015 扶桑社

仏教の教えや概念,用語を英語で言うと・・・というのを集めた本。その解説をする際に,教えや概念,用語にまつわる筆者の考えや思いなどを,短いエッセイ的な感じでまとめています。もう少し濃厚に仏教的な解説を英語でしているのかと思ったのですが,思ったよりもずっと軽い本です。半日で読みました。

ただ,後半の,お経の英訳のところは,読み飛ばしました。般若心経などの英訳が載せてあるのですが,パーリ語,サンスクリット語がそのまま含まれるので,意味を理解するのにちょっと負荷が掛かる感じがしたので。