2019年4月29日月曜日

荘子Ⅰ・荘子Ⅱ

森三樹三郎(訳) 2001 中公クラシックス

『荘子』は,実は初めて原書訳を読みました。今まで『老子』は,原書訳から英訳から解説から色々読みましたが,『荘子』は解説や入門書程度で,一度ちゃんと読もうと思って買ったのがこれ。訳本はいくつもあるけれど,なんとなくどうもこれが一番良さそうだと思って手に取りましたが,良い理由が分かりました。森先生の訳が良い!非常に分かりやすいし,読みやすい。読み進めるのが楽しくなる。ときどき挿入される内容解説も『荘子』理解の助けになる。やっぱりアマゾンの『荘子』本でも第一位。

『荘子』を読むなら,これはオススメです。これで『荘子』全33編一通り読んだので,今度はあれこれ解説本にも手を出してみよう。

2019年4月5日金曜日

身体の時間:<今>を生きるための精神病理学

野間俊一 2012 筑摩選書

現代の精神病理を,身体と自己と時間といった観点から読み解いた本です。

正直書くと,ところどころ論理が飛躍してたり,話が尻切れトンボだったり,なんでそういう結論になるのかよく分からなくなるところが散見されるんですが,全体としては読めました。事例的な話は,とても参考になりますし,やはりリアリティがあります。