サラ・パワーズ(著)倉持清美(訳) 2017 ヨガブックス
最近ヨガをやるようになり,いくつか調べて,「陰ヨガ」というのが自分に合っているのではないかと思い,買いました。そして実際にヨガ教室で陰ヨガをしていますが,非常に良いです。ここでは簡単に書けない深みがあります。
陰ヨガが自分に合っていると思ったのは,経絡だとか陰陽五行だとか気だとか中国医学が関係しているので道家思想に通じているし,一方で,瞑想的要素が強いのでマインドフルネス瞑想や禅や仏教思想とも通じているからです。
いずれにせよ,この本は,日本では陰ヨガに関する本が少ない中,最も参考になる「教科書」です。無論,ヨガは実践しないと意味がないので,この本を片手に,日々,実践していきたいと思います。必携書です。
2018年1月30日火曜日
2018年1月23日火曜日
ゾンビ論
伊東美和・山崎圭司・中原昌也 2017 洋泉社
近頃,ゾンビ本が我が国でもよく出ています。海外(主にアメリカ人?)は,どうもゾンビ好きが多いようで,向こうでは前からゾンビ本はよくありましたが,我が国も最近,流行っているようです。
本書は,たぶん日本一のゾンビ映画マニアであろう伊東美和氏の本です。山崎氏と中原氏で3割書いていて,7割は伊東氏。もう,伊東氏一本でいいじゃん。山崎氏と中原氏の論調と比べると,二人が映画批評であるのに対して,伊東氏のはラブレターです。愛に溢れている。僕は,伊東氏のところが好きです。
僕のような,素人「ゾンビ映画」好きには,裏話や映画史も満載で,とても楽しめる一冊です。
近頃,ゾンビ本が我が国でもよく出ています。海外(主にアメリカ人?)は,どうもゾンビ好きが多いようで,向こうでは前からゾンビ本はよくありましたが,我が国も最近,流行っているようです。
本書は,たぶん日本一のゾンビ映画マニアであろう伊東美和氏の本です。山崎氏と中原氏で3割書いていて,7割は伊東氏。もう,伊東氏一本でいいじゃん。山崎氏と中原氏の論調と比べると,二人が映画批評であるのに対して,伊東氏のはラブレターです。愛に溢れている。僕は,伊東氏のところが好きです。
僕のような,素人「ゾンビ映画」好きには,裏話や映画史も満載で,とても楽しめる一冊です。
2018年1月15日月曜日
禅マインド ビギナーズ・マインド2:ノット・オールウェイズ・ソー
鈴木俊隆(著) 藤田一照(訳) 2015 サンガ新書
いわゆる鈴木俊隆禅師の有名な講話集"Zen Mind, Beginner's Mind"に続く2冊目の講話集"Not Always So: Practicing the True Spirit of Zen"の日本語版です。翻訳は,藤田一照師です。
実は勘違いしていて,本書は,「禅マインド ビギナーズマインド」としてすでにサンガ新書で出ている松永太郎訳のそれの,藤田師訳版だと思い込んでいました。松永氏は翻訳家ですが,藤田師は禅僧なので,禅僧としての訳,という意味だと思っていたわけです。なので,改めて「禅マインド ビギナーズマインド」は買って読もうと思います。
さて中身ですが,俊隆師の講話は,日常語や例やイメージで分かりやすく語ろうとして成功している反面,語ろうとする内容そのものが抽象的で感覚的な場合,どうしても観念的になってしまって,自分にはよく分からんなぁ,というところがいくつかありました。
これは,言葉や訳の問題というよりは,そもそも言葉にしようとするそれ自体,言葉にしにくい(できない)ものだからだと,思います。そういう難しさ,苦労もまた,滲み出てくる,味わい深い一冊になっています。
いわゆる鈴木俊隆禅師の有名な講話集"Zen Mind, Beginner's Mind"に続く2冊目の講話集"Not Always So: Practicing the True Spirit of Zen"の日本語版です。翻訳は,藤田一照師です。
実は勘違いしていて,本書は,「禅マインド ビギナーズマインド」としてすでにサンガ新書で出ている松永太郎訳のそれの,藤田師訳版だと思い込んでいました。松永氏は翻訳家ですが,藤田師は禅僧なので,禅僧としての訳,という意味だと思っていたわけです。なので,改めて「禅マインド ビギナーズマインド」は買って読もうと思います。
さて中身ですが,俊隆師の講話は,日常語や例やイメージで分かりやすく語ろうとして成功している反面,語ろうとする内容そのものが抽象的で感覚的な場合,どうしても観念的になってしまって,自分にはよく分からんなぁ,というところがいくつかありました。
これは,言葉や訳の問題というよりは,そもそも言葉にしようとするそれ自体,言葉にしにくい(できない)ものだからだと,思います。そういう難しさ,苦労もまた,滲み出てくる,味わい深い一冊になっています。
2018年1月1日月曜日
成功者K
羽田圭介 2017 河出書房出版社
芥川賞受賞作品は読んでませんでしたが,路線バスの旅に出演してるときに着てたTシャツを見て,面白そうだと思って買いました。面白い。なお,主人公が30歳なのだけれど,もしこれを20歳のときに読んだら狂った小説だと思うだろうし,30歳の時に読んだら共感するだろうし,40歳を越えて50歳に近づこうとしている今の自分が読むと,全編通して冷や冷やするという代物です。
事件的なことは何も起こりません。少しずつ狂っていく。徐々に歪んでいく。読後にじわじわ来ます。だから面白い。
芥川賞受賞作品は読んでませんでしたが,路線バスの旅に出演してるときに着てたTシャツを見て,面白そうだと思って買いました。面白い。なお,主人公が30歳なのだけれど,もしこれを20歳のときに読んだら狂った小説だと思うだろうし,30歳の時に読んだら共感するだろうし,40歳を越えて50歳に近づこうとしている今の自分が読むと,全編通して冷や冷やするという代物です。
事件的なことは何も起こりません。少しずつ狂っていく。徐々に歪んでいく。読後にじわじわ来ます。だから面白い。
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