2016年5月18日水曜日

恐怖の哲学:ホラーで人間を読む

戸田山和久 2015 NHK出版

本のタイトルだけで,これは面白そうだと思って買っておいて,さてようやく読む番が回ってきたので手に取ると,著者はなんとあの名古屋大学の戸田山先生。これはさぞ分かりやすくて面白い本に仕上がっているだろうと,わくわくどきどきしながら読みました。

期待通りの内容です。

以前,戸田山先生の『科学哲学の冒険』を読んだとき,なんて分かりやすくて,しかも,科学哲学っていう分野を面白くプレゼンしてる本なんだと,とても印象に残っていました。今回のこれも,とても分かりやすく丁寧に,情動(感情)をテツガク的に解きほぐしています。だから,結果,分厚くなっています(新書ですが400頁弱)。

感情研究をするなら,これは必読でしょう。哲学だけど,心理学者も,是非,読んでおくべきです。実際,心理でよく出てくるような話もたくさん出てきます。

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