2012年7月12日木曜日

現象学的な心

ショーン・ギャラガー ダン・ザハヴィ 石原孝二・宮原克典・池田喬・朴崇哲(訳) 2011 勁草書房

半分ぐらい読んで断念。議論していることは(理解している範囲で)面白いしエキサイティングなんだけど,なんせ,難解です。翻訳だからか,あるいは,現象学の議論の仕方がこういう風なのか,よく分からないけれど,僕にとっては少なくとも,難解です。ただ,理解した範囲では,なるほどと思えるところは多々あります。なんていうか,論理展開が複雑でトリッキーなので,もう少しシンプルに,語れないのかな。例えば,文章一つ一つについて,否定形が多用されるのは,この著者の癖なんだろうか。「・・・・ではない」「・・・ということはありえない」「・・・とは考えられない」と来ると,「・・・」の部分の理解をひっくり返されるので,その度に,頭の中で整理し直さなければならず,認知的に負荷が高い。

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