2012年8月25日土曜日

気・修行・身体

湯浅泰雄 1986 平河出版社

「身体論」とほぼ同じ内容の論考です。ただ,本書の方が,ユング心理学と鍼灸(経絡)に関する記述が多い。著者は,心理学=深層心理学=ユング心理学,という立場で徹底して書いているので,現代的視点から見ると違和感はあります。これは鍼灸に対する著者の態度も同じ。「身体論」でも,鍼灸やオカルトに対する態度・立場が独特でしたが,非科学的な鍼灸やらユングやらを持ってこなくても,本書で展開される主張は可能です。現在では,湯浅の論を保証するような(鍼灸やユングに代わる)科学的な証拠が,いくつもありますから。

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