2012年9月29日土曜日

Martial arts and Philosophy: Beating and Nothingness

Priest, G., & Young, D.  2010  Open Court

武術(martial arts)を哲学的に解釈した章もあれば,武術を題材に哲学を説いた章もある,そんな本です。どちらかというと哲学の方にウェイトがある。その哲学的解釈やテーマが面白くないと,その章はまったく面白くない。例え武術の話が絡めてあっても。また,各章とも各執筆者がまったく異なるテーマで書いていて,文体も全く違う。哲学っていろいろです。なお,ここで書かれている武術は,試合(競技)をすることを含めているので,厳密に言えば武道(budo)の話ではないところもポイント。いわゆる武術スポーツ(combat sports)の話の中に,執筆者によっては武道的解釈がときどき混じったりする。

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