2018年12月14日金曜日

「こつ」と「スランプ」の研究:身体知の認知科学

諏訪正樹 2016 講談社選書メチエ

倫理審査や統計分析を必要としない心理学,僕はこれを「一人心理学」ととりあえず呼んでいましたが(湯浅泰雄先生的には「主観主義的科学」),これを正式にやるとすれば,それはつまり現象学的な研究なのか,理論的な研究なのか,質的な分析なのか,はたまた人文学的な思想研究なのか,どういう風にアプローチすれば良いのか,その方法論について,ここ1~2年,いろいろさまよってきました。

が,本書を読んで,身体や感情を研究するアプローチとして,一つ,見えた気がしました。なるほど,一人称研究。からだメタ認知。これは面白い。お会いしたことはないですが,諏訪先生,ありがとうございました。道が拓けました。

この方法論を使えば,感情研究や身体教育研究に,そのまま使えます。「一人心理学」ができそうです。

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