2019年6月14日金曜日

超芸術トマソン

赤瀬川原平 1987 ちくま文庫

「考現学」そして「路上観察学」なんて言葉を辿っていく内に行き着いたのが,「超芸術トマソン」。赤瀬川原平(2014年没)の名前はもちろん知っていて,記憶に近いところでは1998年の「老人力」(流行語大賞にもなった)ですね。

その赤瀬川氏による「路上観察学」。これは分かります。顔が中身を表しているから,そんなには驚かない。しかし,その後ろでチラチラとくっついている「超芸術トマソン」とは一体何なのか?「超芸術」?で「トマソン」?

読んで分かりました。そういうことね。いやしかし,これだけ時を経ると,なんで「トマソン」なのか,「ロビンソン」でも「ワトソン」でも「ダビットソン」でもなくて,「トマソン」なのか,なんでカタカナなのか,どういう意味なのか,皆目見当がつかなくて,そもそもこの突き抜けたネーミングのセンスは何なのか,それだけでただ衝撃を受けました。

そういえばそうだったと思い出したのは,赤瀬川氏は,愛知県立旭丘高校美術科(通称「旭美(きょくび)」)のご出身。そう,高校の先輩だったのでした(私は普通科ですが)。

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