2019年6月1日土曜日

「感情」から書く脚本術:心を奪って釘づけにする物語の書き方

カール・イグレシアス(著)島内哲朗(訳) 2016 フィルムアート社

プロットや構成やキャラクターも大事だけど,何より大事なのは「感情」である,ということで,どういう脚本を書けば,脚本の下読みの人に読み飛ばされないかを,事細かく解説した本。映画とは「感情」を提供するメディアであり(したがって,ハリウッドとは「感情」を売るビジネスであり),映画になることを望む脚本を書くなら当然,その「感情」に訴えていなければ,相手にしてくれないのだから,脚本の1ページ1ページに感情的インパクトを残すような書き方をしていないといけない,という指南書です。

映画に携わる脚本家の人は,ここまで考えているんだと感心しました。非常に勉強になりました。が,脚本術として微に入り細に入っているので,だんだんと途中でお腹いっぱいになり,読むのを止めました(笑)。でも,良い本だと思います(脚本家を目指す人にとってと,映画業界を覗いてみたい人にとっては)。

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