2019年8月21日水曜日

心身問題物語:デカルトから認知科学まで

岡田岳人 2012 北大路書房

これは面白い。心身問題について,デカルトから現代(の認知科学)まで,読み物として非常に楽しく読めました。登場する人物の伝記を交えての展開が読みやすさ(面白さ)の重要なポイントです。難解な哲学書とは違って,17~20世紀の西洋哲学史が舞台の小説としても読める。文章が読みやすい。リズムが良い。哲学的説明と伝記的物語が上手に継ぎ目なく絡んでいる。説明のための例も分かりやすい。この手の話が好きな人は,絶対にオススメ。

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