山口裕之 2005 勁草書房
徳島大学・山口先生の本は『認知哲学:心と脳のエピステモロジー』を読んで,こりゃ面白い本だ(というか,たぶん,僕が興味関心のあることをそのまま丸ごとターゲットにしている本だ),と思ったのがきっかけで,著書の中でもそれに近い本書を読みました。
人らしさは食を分け合う感性にある。結論はそこに行き着くわけだけど,そこまでの物語がとても丁寧に語られています。自分が読んだ著書2冊から導けば,生の本質は個々に動機や感心(→感情)がある,人間の本質(自由や創造性)は共生しようという感性にある,というところにぐぐっと惹かれます。僕もそう思うから。
あと,他者問題(他者にも心があるのか,他者にも心があると思うのはなぜか,なぜ心があると言えるのか,なぜ心が分かると思うのか,その心はなぜ自分と同じだと言えるのか・・・であってる?)の話も,たぶんちょうど同じ興味関心。むろん,山口先生は哲学が専門なので,僕は一読者として「なるほど~,そうだよね~」と感心・納得するだけですが,読んでいて面白い。
そのうち,この他者問題で一冊,語ってくれないかなぁ。買います。徳島大学の学生がうらやましい。
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