2012年4月11日水曜日

MM9

山本弘 2007 東京創元社

面白い。と学会の山本弘氏の本業(SF作家)。と学会やその関係者の著書は愛読してますが,そこで出てくるようなマニアックな知識(用語や解説)が随所に登場して,SFとして面白さを増している。SFはやっぱり,設定やディテールをいかに理屈づけるか(架空の理論や物質や存在によって,小説の中の非現実的な世界や現象を”矛盾なく”説明する),に醍醐味があると思います。ディテールがない,設定も破綻している,矛盾している,説明されていない,というSFは,面白くない。というか,ついていけない。仮面ライダーで言えば,オーズは面白いけどフォーゼは面白くない。なお,本書は話の構成も面白い。一気に楽しく読めました。たしか続編があったような気がするので,さっそく買おう。

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