2012年6月8日金曜日

じみへん倫理教室

南部ヤスヒロ 2009 小学館

倫理学で議論されている問題を,中崎タツヤ氏の『じみへん』を題材にして議論するのかと思いきや!実際に書いてある内容は,著者が『じみへん』を使ったりして進めている自分の『倫理』の<授業>に関するエッセイ,でした。つまり,倫理学(の中身)についてはほとんど全く書いていない。高校での倫理の授業の進め方(や高校での生徒との交流)に関するエッセイ(というか個人的な思い)です。帯には「哲学エッセイ」とあるけど,正確には「哲学授業エッセイ」でしょう。文章も,特徴のある口語調で,読みにくい。関連する『じみへん』の先にそのエッセイがあるので,何について書いているのか分からず,これも読みにくい原因の1つ。言っちゃ悪いが,自己陶酔してる高校の先生の個人的なブログを読んでいるようでした。悪書とまでは言わないけれど,この人の本はもう買わないと思います。

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