2013年12月21日土曜日

修業論

内田樹 2013 光文社新書

「するめ」のような本になればと願っていると,ご自身があとがきで書いておられる。噛めば噛むほど味が出る。たしかにそんな本になってます。一読しても分かるような分からないような箇所が数カ所あります。具体的にそれはどういう稽古でどういう状況のときどのような感覚になるのかを,事細かく言語化してくれればと思いましたが,そもそもそういう言語化が難しい可能性もあるし,あるいは内田氏が意図的にそこのところは言語化していないのかもしれないけれど,とにかく,そういう箇所もいくつかあって,そこは少し歯がゆいかな。しかし,それは,実際,たとえば合気をしてみないと分からない,つまり,身体的に内田氏のいう武道を体験しないと分からないかもしれない。合気はだから,空手とはまた違うアプローチを持った,ちょっと特別な武道かもしれないと,本書を読んで改めて思いました。

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