2014年3月19日水曜日

現代思想10月号(2013年第41巻第13号)総特集:ブルース・リー没後40年,蘇るドラゴン

2013 青土社

2013年。タイトル通り,ブルース・リー没後40年です。1940年11月27日に生まれたブルース・リーは,1973年7月20日,32歳の若さで死にました。語り出したらキリがないのであれこれ書きませんが,ブルース・リー熱に侵された人(主に男子)は得てして,「私の(私と)ブルース・リー」を熱く(暑苦しく)語るという症状を示す,といったことを,本書の中で映画評論家の北小路隆志という人が書いています。まさにその通り。授業中に半ば無理矢理聴かされるうちの学生も,きっと暑苦しいと思ってることでしょう(笑)。本書は,思想史・映画評論・文学・俳優他,いろいろなジャンルの人がブルース・リーにまつわるいろいろな話をしています。そして,全体的に,熱い(暑苦しい:笑)。それはきっと,(北小路氏を除く)執筆者の誰もが皆,ブルース・リー熱に未だに侵されているからだと思います。ブルース・リーの映画を観たことが一度もない人(主に男子)は,今すぐTSUTAYAに行って借りて観るべし。私のオススメは,『ドラゴン怒りの鉄拳』と『ドラゴンへの道』です。『ドラゴン危機一発』はまだ洗練されていない感じがして(怪鳥音もヌンチャクもまだ無い),一方,最も有名な『燃えよドラゴン』はオリエンタル趣味がやや出ていてストーリーも大味な感じに仕上がっているからです。もちろんどちらもブルース・リーが観られるし,特に『燃えよドラゴン』はハリウッド映画としてブルース・リーを世界中に知らしめた名作という意味では,いずれも観るに値しますが,なんというか,ブルース・リーらしさのようなものが滲み出てるのは,『怒りの鉄拳』と『への道』かなと,個人的には感じています。特にはやはり,『怒りの鉄拳』で道場に一人殴り込みに行くところと,『への道』のラストのコロシアムでのチャック・ノリスとの対決は,未だに鳥肌が立ちます。ああ,結局,あれこれ書いてしまった・・・。

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