2015年2月16日月曜日

ブッダの<呼吸>の瞑想

ティク・ナット・ハン 島田啓介(訳) 2012 野草社

同じティク・ナット・ハン師の『ブッダの幸せの瞑想』(サンガ)というのを以前に読みました。日本語訳の発行年を見ると,こちらの方が前に出版されていました。『幸せの・・・』のテーゼが,呼吸に戻りましょう,でしたが,本書はそれをさらに端的に示しています。本書は,アーナパーナサティ・スッタ(安般守意経/安那般那念経)の,ティク・ナット・ハン師による解説本です。ティク・ナット・ハン師は,これを,「呼吸による完全な気づきの経典」と表記しています。その名の通り,呼吸によって気づきをもたらす,呼吸こそ気づきへと至る道だと述べています。止(サマタ)と観(ヴィパッサナー)のことも勉強になりました。読むだけで落ち着く本です。なぜなら,私たちは呼吸しながら読んでるから。

0 件のコメント:

コメントを投稿