2015年1月31日土曜日

ブルース・リー思想解析

羅振光 2014 オルタナパブリッシング

著者の羅振光(ロジャー・ロー)という人,どんな人なのか良く分からないのだけれど,本文中,日本の読者を意識して書いているような節のある箇所がときどき出てくる。この,オルタナパブリッシングという出版社もよく分からない。できて間もない出版社のようだから,書籍も少ない。どうもなかなかアングラなマニアックなカウンターなものを出しているところのようです。また,この本は翻訳のようなのだけれど,その原本の記載がない。だから書き下ろしなのだろうか。翻訳者もカンフー映画の専門のようですから,表紙に名前を出しても良いと思うんだけれど,出してない。ただ,中身はブルース・リー愛に満ちた,まぁまぁの本です。自分の意見や考えを前面に書くというよりは,タイトル通り,ブルース・リーの残した書籍や台詞から,彼はこう考えていたに違いない,という解釈本です。おお,そうだったのか!というような新しい発見は,特にはない。けれど,ブルース・リーの思想的な背景を知る上で,日本語で読める本の一つとしては,良いと思います。

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