2015年1月7日水曜日

「老子」新訳:名のない領域からの声

加島祥造 2013 地湧社

加島氏,大正12年生まれ,(発行時)御年90歳,と著者紹介にある。90歳になったことがないので分からないのだけれど,失礼ながら,最後に付してある解説(「老子私観」)など,90歳のご老体とは思えない,とてもクリアで分かりやすい文章です。言葉に年齢は関係ないだろうことは分かるけど,でも長い文章となると,果たして(そもそも自分がこの歳まで生きるかどうかもそうだが)こんな丁寧で分かりやすい文章が書けるものなのか,非常に疑わしい。大体,うちのばあちゃんが80歳ぐらいのとき,普段何言ってるのか,何書いてるのか,よく分からなかいことも多々あったぞ。

いずれにせよ,加島氏の訳は,良い。分かりやすいし,味がある。老子が語りかけてくる感じがする。タオイズムは,「優しさ」です。「調和」であり,「バランス」です。その通り。まさにそのままタイチーです。

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