2017年12月4日月曜日

実践!瞑想の学校

ネルケ無方,プラユキ・ナラテボー,藤田一照,島田啓介,宮下直樹,井上ウィマラ 2017 サンガ

それぞれの著者が,それぞれの(宗教)実践をどう捉えているかが分かる本でした。ワークショップやインタビューなどを文字起こししたものが大半なので,読みやすいです(最後の井上ウィマラ先生のものだけ書き下ろしです)。

タイトルは「瞑想」とありますが,瞑想をどう定義するかが人によって違いますので,そうなると坐禅と瞑想の違いだとか,瞑想実践と宗教実践の違いだとかが曖昧になります。

どれも究極的には同じところを目指している(と思う)ので,違いを生じさせる言葉や定義の問題は些細なことではあるのですが,こうして同じ仏教系の人たちでも,各人がそういう些細なことに意外とこだわっているのだなということも分かる本です(説明上,仕方のないことなのかもしれないですが,どれも結局,単なる「言葉」や「概念」にすぎません)。

私は最近,南伝だろうが北伝だろうが,坐禅だろうが瞑想だろうが,実践的にはほぼほぼ同じことをしようとしているのであって,違いはあれどそれはどれも些末なことであり,そんなことはどうでもよいのであり,そういう違いにこだわるのは無駄な気がしてなりません。

たぶん,そんなことにこだわっている時点で,なんだかこう,禅的ではない。ような気がします。

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