2018年5月11日金曜日

整体入門

野口晴哉 2002 ちくま文庫

身体論周辺で,野口と言えば野口三千三先生ともう一人,野口晴哉先生です。ようやく読みました。本書はもともと,1968年に『野口晴哉・整体入門』として東都書房より刊行されたものです。「活元運動」の野口整体です。こういう世界かと,楽しみながら読めました。野口三千三先生の方は,人間という身体的存在の探求,という感じに近いですが,こちら野口晴哉先生の方は,どうやったら治せるか,というところに力点があります。

しかし,これだけのことをたぶん一人で考えて研究して実行して施術して治して,とやるのは,並大抵のエナジーではないかとは,読みながら伝わってきます。それから,昭和30年代40年代の香りのする筆致が,なんだかとても懐かしい感じがしました。

(ちなみに,この記事を書いた5月11日の3日後,5月14日発売の月刊『秘伝』の特集が,「野口整体」でした。なんと奇遇な;笑)

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