2018年10月2日火曜日

サピエンス全史 上・下

ユヴァル・ノア・ハラリ(著)柴田裕之(訳) 2016 河出書房出版社

これは面白い!あのプロスペクト理論で有名なノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンは,2回読んだらしい。そのくらい,壮大なスケールとぶれない客観的視点で人類史を読み解いた名著だと思います。

教養として,この本は読んでおいた方が絶対に良い。必読書中の必読書だと思う。早速,この著者の次の作品,『ホモ・デウス』(上・下)も買ってしまいました。

付け加えておきたいのは,翻訳者である柴田氏の,滑らかな日本語訳です。この本が日本で売れているとしたら,内容はさることながら(なにせ世界30カ国で公刊されているらしいので),その理由の少なくない部分は,柴田氏の翻訳の上手さだと思います。非常に読みやすく,こなれた日本語に訳されています。だから訳し方の拙さで詰まることが全くありませんでした。普通に日本人が書いた文章を読んでいるような,そんな滑らかさでした。

海外の書籍の翻訳本は,当たり外れがあります。それは,日本語訳がこなれていないと,非常に読みにくくて疲れるからです。なので,この柴田氏の訳した本は,きっとどれも読みやすいと思います。

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