2018年11月12日月曜日

現象学的な心:心の哲学と認知科学入門

ショーン・ギャラガー,ダン・ザハヴィ(著) 石原孝二・宮原克典・池田喬・朴崇哲(訳) 2011 勁草書房

心理学や認知科学が扱うテーマについて,現象学というのがどうアプローチして,どういう意義や貢献があるか,ということを説いた本です(だと思います)。

現象学は,面白いと思います。通俗的には「内観」と同義のように扱われてることがありますが,内観とは違います。なんというか,とても丁寧に経験を扱います。

ただ,この本を読んで思ったのは,私は「内観」のように,ざっくりと精密でない方が性に合っていると感じました。現象学は,やっぱり,哲学だから難しい。いや,難しいかどうかではなく,性に合うか合わないか,と言う方が正しいかも。哲学も面白いと思いますが,ざっくりした話ではなく本気で取り組むとなると,やっぱり性に合いません(だから「分かりやすい」心理学やってるわけですが)。

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