2012年5月8日火曜日

どちらとも言えません

奥田英朗 2011 文藝春秋

雑誌「ナンバー」掲載のエッセイ。面白い。奥田英朗にスポーツを語らせたら,実に面白い。「泳いで帰れ」や「野球の国」もリズミカルに進むスポーツ談義(漫談か?)が心に気持ちよかったが,本書もまた気持ちがよい。読んでいて楽しい。もっと読みたい。奥田英朗という人気作家は,人気作家であるにも関わらず(いや,そもそも人気作家だろうがなかろうが,本来関係ないのだろうけれど),バランス感覚のある人だなと,つくづく思う。計算してバランスを演じているのか,自然にこういう人物なのか,もちろん文字だけからは何とも判断できないけど,いたって正常な感覚の人だなと,そう思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿