2012年5月16日水曜日

怪談

柳広司 2011 光文社

あの『ジョーカー・ゲーム』の柳広司。『ジョーカー』も面白かったが,これも面白い。短編で6編,それぞれの物語の中に精妙なからくりがあって面白い。この世のモノでない何かによる仕業というオチではなく(だったらつまらんね),現実にそれなりに理屈があって事件が起きている,でもそれでいて何かがいるかのような雰囲気。どっちなのか分からない。「魔」あるいは「怪」とは,そういうものだ。

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