2014年1月12日日曜日

身体論のすすめ

菊地暁(編) 2005 丸善

京大の共通科目「人文研的身体論のすすめ」というオムニバス講義を教科書にしたもの。どの章も飽きずに読める。が,面白くて印象に残るのは,編者でもある菊地氏の章。序章「寄せて上げる冒険」は,ブラジャーに関する論考。第4章「僕は,昔,皿洗いだった」は,京大生協食堂での皿洗いバイトに関する論考。どちらも語り口は軽妙,そして何より,アカデミックにブラジャーと皿洗いを語る様子は,この人の書く文章をもっと読みたいと思えるほど。さて,アマゾンで検索してみたけど,民俗学の学術書が二冊だけで,他には特にない。ネット検索してみると,未だ(2013年度)京大の助教のようでもある。この人,新書とか単行本をもっと書いたら,結構人気出て売れると思うんだけどねぇ。編集者の方々,是非この人をリクルートして世に出してください。

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