2016年11月25日金曜日

老荘思想の心理学

叢小榕 2013 新潮新書

面白い構成になっています。いわゆる,道家の寓話(寓言)がまず紹介され,それに関連する心理学の知見が添えられる,という構成になっています。その話,全部で34個。なので,ちょっとした時間の隙間に1~2個の話を読めば,あっという間に読み終わります。

ただ,惜しむらくは,添えられる心理学のネタが,あんまり関係ないものだったり,一定の領域に偏っているものだったりと,その辺りが寓話にフィットしてないアンバランスな(やや強引な)感じがするなぁと,個人的には思いました。でも,こういう試み自体は新鮮で面白いので,読むに耐えずに本を閉じる,なんてこともなく,最後まで楽しく読めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿