2017年1月17日火曜日

図説マインドフルネス -しなやかな心と脳を育てる-

ケン・ヴェルニ(著) 中野信子(監訳) 2016 医道の日本社

装丁が綺麗で図や写真も豊富で,そもその「図説」とあるので面白そうだから買いましたが,最初の20ページぐらいですでに何カ所か,うううむ,それはちょっと違うんじゃないかなぁ,という箇所が散見されたので,読むのを止めました。

これは,著者自身が間違っているのか,翻訳が間違っているのか,どちらか分からないですが,マインドフルネスって,僕が思うに,とても微妙な感覚の話なので,言葉の一つ一つを丁寧に使わないと,すぐにピントがずれてしまいます。

本来なら感じるままに伝えたいわけですが,伝達手段として言葉は使わざるを得ず,そうなると言葉の限界ってのがあって,これが誤解や間違いを生む原因になります。だからこうして図や写真を使って説明,というアプローチが考えられるわけですが,しかし,本書を見る限り,図や写真はおまけで,言葉による説明はけっこう多いです。

大型本であり,情報量はけっこうあります。マインドフルネスをどう捉えるかは,武術をどう捉えるかに似ていて,人(師)によって表現の仕方はまちまちです。だから,この本はこの本で,きっと,良いと思える人はいるだろうから,それはそれで良いと思います。装丁や図やイラストや写真は,綺麗ですよ。

僕には合いませんでした。

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