マーク・ウィリアムズ ダニー・ペンマン(著)佐渡充洋・大野裕(監訳) 2016 創元社
マインドフルネスとは何か,どういう瞑想をどうやってやっていけばよいかを,丁寧に説明している,けっこう大著です。8週間分の瞑想を,章ごとに丁寧に説明し,実践中につまづきそうなことにも触れながら,また,実際にこの瞑想プログラムに参加した具体的なケース(事例)にもときどき触れながら,分かりやすく解説しています。
特には,最近,マインドフルネス関連の本や雑誌記事が大量に出回っている中で,マインドフルネスを十分に理解していない(ように思える)人が書いたり翻訳したりしていたり,あるいはきっとマインドフルネスを知らない雑誌編集者の方が社会的ニーズに応えるために(雑誌の売り上げを上げるために)取材ベースで流行のマインドフルネスを特集したり編集したりして(そのためにありがちな先入観や誤解が散見されていて),内容的にちょっとそれどうなんだろうなぁ,と思うことがあります。しかし,流行するってのは,こういうことですね。いろんな人がいろんなことを言います。俯瞰的に見れば,まぁ,僕も単なるその一人です。
その意味では,本書は,著者の一人がマーク・ウィリアムズですから,内容に関しては信頼できますし,確かに通読してみて,変だ妙だと思う箇所はありませんでした。日本語の訳も全体的に読みやすかったです。
というわけで,マインドフルネスをする上で,読んでおいて損はない本の一つだと思いました。
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