2017年3月13日月曜日

コンビニ人間

村田沙耶香 2016 文藝春秋

言わずと知れた第155回芥川賞受賞作。ようやく読むことができました。どんな物語なのか,書評など予断となる情報をほぼ一切入れずに,ページを開きました。ふううん,こういう話だったのかぁ,とちょっと予想が外れました。

心がちくちく痛くなります。個人的には,僕は一応,心理屋なので,ささやかですが背景知識が多少あるので,余計に痛く思うのかもしれません。そうか,そういう風に映るのか,そっちから見るとそう見えるのか。しかし36年間,コンビニに勤めて18年間,こういうことはなかったのか,ああいう場合はどうするのか,大丈夫なのか,問題は起きないのか,これからいつまで行けるのか,とかいろいろと思いを巡らせてしまいました。

あっという間に一気に読みました。きっと1~2時間あれば読めます。そして,読んでみる価値は十二分にある本です。

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