2017年3月26日日曜日

マインドフル・フォーカシング:身体は答えを知っている

デヴィット・I・ローム(著) 日笠摩子・高瀬健一(訳) 2016 創元社

いわゆるフォーカシングの「フェルトセンス」について,丁寧かつ徹底的に,そして段階的に説明し,実践の仕方を解説した本です。だから,フォーカシングの全容を伝えるものではなく,その核心的な部分を述べたものです。

かくいう私は,フォーカシングについてはまったくの素人で,今回,少しでもフォーカシングについて知りたいと思って,読めそうなところとして,タイトルから選んだのが本書です。そして,選んで良かった。フォーカシングはマインドフルネスと通じるところがあるよね,としばしば言われ,そのポイントがフェルトセンスであって,サブタイトルも「身体は答えを知っている」だから,きっとピンと来やすい話だろうと予想していましたが,予想を裏切らない内容でした。

徹底的に身体感覚に終始しているのが,本書の良いところです。フォーカシングのその他の理論的背景はとりあえず置いておいて(素人の私にはそこまで盛りだくさんだとかえって混乱するでしょう),フェルトセンスにこだわって,ブレずに,書かれています。

今度はフォーカシングの全容について,また別の機会に読んだり学んだりしたいと思いました。

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