2017年6月4日日曜日

ゾンビでわかる神経科学

ティモシー・バースタイネイン,ブラッドリー・ヴォイテック(著)鬼澤忍(訳) 2016 太田出版

面白い。神経科学の話は,単語が難しいのと,話がややこしいのとで,いつもチンプンカンプンになるけれど,この本は最後まで楽しく読めました。なにせ,話のネタが「ゾンビ」ですので,ゾンビのことを考えたり,ゾンビに襲われる人のことを想像しながらだから,ふむふむなるほどと読めてしまう。

もともと原著(”Do Zombies Dream Undead Sheep?”)でこの本の存在を知り,だから原著を買おうと思っていたのですが,そのときすでに日本語訳(本書)が出ていることが分かり,神経科学の本だし,日本語にしようと思ったわけです。だから,翻訳者と出版社に感謝。

日本語訳も分かりやすくて,自然に読めました。神経科学の話だから,翻訳書として日本語で詰まるようだとアウトでしたが,訳が自然なので最後まで読めたと言えます。翻訳者の鬼澤氏の力も,だから,大きい。

ゾンビ好きの人,神経科学のさわりを知りたい人には,お勧めです。原著は2015年のPROSE賞というのを取っていますので,面白さお墨付きです。原著タイトルからして,著者らのセンスが光る。ゾンビは不死羊の夢を見るか?

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