2018年7月20日金曜日

からだの文化:修行と身体像

夏目房之介他 2012 五曜書房

2010年に学習院大学で開催された2日間のシンポジウムとワークショップをまとめた本です。マンガ,瞑想(仏教),中国武術,ピアノ,ダンスと多岐に渡る分野の中で,何かを習得する,鍛える,練る,上達させる,表現するというような過程での身体性を軸に,それぞれ展開されています。

個人的には,天台小止観の話(師茂樹)とダンスの話(山田せつ子)が,面白かったです。もともとは,野村英登さんという,武術や道教などの精力的に研究をされている方がいて,その人の話が読みたくて買いました。ですので,野村さんの話は無論,良かったです。丹田の話です。

慶應の藤沢で,やっぱり同じような身体教育のプロジェクトをやっていますが,こういうのに自分が興味があるからなのか,あるいは,こういうのが時代的要請としてあるのかわかりませんが,身体が世の中のテーマの一つになっているんでしょうかね。良いことです。

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