2020年1月4日土曜日

認知言語学研究の方法:内省・コーパス・実験

辻幸夫(監)中本敬子・李在鎬(編) 2011 ひつじ書房

認知言語学の代表的な研究方法をまとめた本。目的と内容がピンポイントで良い。認知言語学が何を明らかにしようとしているのか,そのための方法としてどのようなアプローチがなされているかを端的に知る良書です。

「内省」や「コーパス」を利用した方法は,やはり,言語学の人でないと,素人には難しいと思いました。でも,それが分かっただけでも収穫です。逆に,「実験」(ここでは心理実験・調査)は,当然ながら,慣れ親しんだ方法であり,特別に新しさはない。しかしそれは,慣れ親しんだ方法で<言語学>的な研究ができることを意味してもいます。勉強にはなりましたし,研究の指針を定める上で,役に立つと思います。

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