2020年1月26日日曜日

日本語は哲学する言語である

小浜逸郎 2018 徳間書店

昔結構よく読んだ小浜逸郎。なんだ最近は日本語にこだわってるのか,何々それは面白そうだと思い,買って読みました。中盤(2~4章。全体の7割ぐらい)は,著者独自の日本語文法論です。「哲学」というよりは(小浜氏は「言語哲学」と言っているが,これが言語哲学なのか?),日本語の特徴から日本文化あるいは日本人の認識の特徴を紐解いている感じ。だからといって,それを掘り下げることもなく,文法論を展開しています。日本人の認知構造のようなものが徹底的に語られるのかと思って期待していましたが,延々と続く文法論以外は,著者の思うままにあれこれ(あんまり一貫性なく)断片的に語られているだけです。記憶に残るのは,細かい文法論だけでした。

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