誉田哲也 2013 文藝春秋
新聞広告の期待通り,けっこう面白く読めました。ところどころ,その設定はないだろ,とか,そのセリフはないだろ,とか気になるところはありましたが,それはたぶん,趣味の問題ぐらいの些細なところで,まったく気にならない人は気にならないかと。なんでしょう,それから,全体的にセクシャルな描写を随所ににじませるのは,この人の手法なんだろうか。にじませなくても,十分面白いのに。
2014年3月24日月曜日
2014年3月19日水曜日
現代思想10月号(2013年第41巻第13号)総特集:ブルース・リー没後40年,蘇るドラゴン
2013 青土社
2013年。タイトル通り,ブルース・リー没後40年です。1940年11月27日に生まれたブルース・リーは,1973年7月20日,32歳の若さで死にました。語り出したらキリがないのであれこれ書きませんが,ブルース・リー熱に侵された人(主に男子)は得てして,「私の(私と)ブルース・リー」を熱く(暑苦しく)語るという症状を示す,といったことを,本書の中で映画評論家の北小路隆志という人が書いています。まさにその通り。授業中に半ば無理矢理聴かされるうちの学生も,きっと暑苦しいと思ってることでしょう(笑)。本書は,思想史・映画評論・文学・俳優他,いろいろなジャンルの人がブルース・リーにまつわるいろいろな話をしています。そして,全体的に,熱い(暑苦しい:笑)。それはきっと,(北小路氏を除く)執筆者の誰もが皆,ブルース・リー熱に未だに侵されているからだと思います。ブルース・リーの映画を観たことが一度もない人(主に男子)は,今すぐTSUTAYAに行って借りて観るべし。私のオススメは,『ドラゴン怒りの鉄拳』と『ドラゴンへの道』です。『ドラゴン危機一発』はまだ洗練されていない感じがして(怪鳥音もヌンチャクもまだ無い),一方,最も有名な『燃えよドラゴン』はオリエンタル趣味がやや出ていてストーリーも大味な感じに仕上がっているからです。もちろんどちらもブルース・リーが観られるし,特に『燃えよドラゴン』はハリウッド映画としてブルース・リーを世界中に知らしめた名作という意味では,いずれも観るに値しますが,なんというか,ブルース・リーらしさのようなものが滲み出てるのは,『怒りの鉄拳』と『への道』かなと,個人的には感じています。特にはやはり,『怒りの鉄拳』で道場に一人殴り込みに行くところと,『への道』のラストのコロシアムでのチャック・ノリスとの対決は,未だに鳥肌が立ちます。ああ,結局,あれこれ書いてしまった・・・。
2013年。タイトル通り,ブルース・リー没後40年です。1940年11月27日に生まれたブルース・リーは,1973年7月20日,32歳の若さで死にました。語り出したらキリがないのであれこれ書きませんが,ブルース・リー熱に侵された人(主に男子)は得てして,「私の(私と)ブルース・リー」を熱く(暑苦しく)語るという症状を示す,といったことを,本書の中で映画評論家の北小路隆志という人が書いています。まさにその通り。授業中に半ば無理矢理聴かされるうちの学生も,きっと暑苦しいと思ってることでしょう(笑)。本書は,思想史・映画評論・文学・俳優他,いろいろなジャンルの人がブルース・リーにまつわるいろいろな話をしています。そして,全体的に,熱い(暑苦しい:笑)。それはきっと,(北小路氏を除く)執筆者の誰もが皆,ブルース・リー熱に未だに侵されているからだと思います。ブルース・リーの映画を観たことが一度もない人(主に男子)は,今すぐTSUTAYAに行って借りて観るべし。私のオススメは,『ドラゴン怒りの鉄拳』と『ドラゴンへの道』です。『ドラゴン危機一発』はまだ洗練されていない感じがして(怪鳥音もヌンチャクもまだ無い),一方,最も有名な『燃えよドラゴン』はオリエンタル趣味がやや出ていてストーリーも大味な感じに仕上がっているからです。もちろんどちらもブルース・リーが観られるし,特に『燃えよドラゴン』はハリウッド映画としてブルース・リーを世界中に知らしめた名作という意味では,いずれも観るに値しますが,なんというか,ブルース・リーらしさのようなものが滲み出てるのは,『怒りの鉄拳』と『への道』かなと,個人的には感じています。特にはやはり,『怒りの鉄拳』で道場に一人殴り込みに行くところと,『への道』のラストのコロシアムでのチャック・ノリスとの対決は,未だに鳥肌が立ちます。ああ,結局,あれこれ書いてしまった・・・。
2014年3月11日火曜日
ボディワークと身心統合
清水諭・吉田美和子・遠藤卓郎(編) 2014 創文企画
遠藤先生のところだけ読みました。先生が20年来実践してこられた,身体技法(呼吸法や気功)を用いた大学体育授業のまとめです。身体をただ<感じる>のみならず,それを<考える>ことが大学教育・教養教育としては必要だということを,おっしゃっています。そこんところがないと,大学の授業がただの(技法だけを教える)カルチャーセンターになってしまう,と。身体技法に興味関心のある者にとっては,長い年月をかけて繰り返し実践してこられた授業ゆえに,他にも含蓄のある話が随所に詰まっています。
遠藤先生のところだけ読みました。先生が20年来実践してこられた,身体技法(呼吸法や気功)を用いた大学体育授業のまとめです。身体をただ<感じる>のみならず,それを<考える>ことが大学教育・教養教育としては必要だということを,おっしゃっています。そこんところがないと,大学の授業がただの(技法だけを教える)カルチャーセンターになってしまう,と。身体技法に興味関心のある者にとっては,長い年月をかけて繰り返し実践してこられた授業ゆえに,他にも含蓄のある話が随所に詰まっています。
2014年3月8日土曜日
マインドフルネス・ストレス低減法ワークブック
B.スタール&E.ゴールドステイン(著)家接哲次(訳) 2013 金剛出版
ワークブックなので,中身がとても具体的で,マインドフルネス訓練の実際をよりよく理解できる良書です。本来ワークブックなので一気に読み通すものではなく,あれこれと書き込みながら,実習しながら,読み進めていくようにできています。1章1週間単位でできているので,週1の授業で本書を見ながら実習し,次の週の授業までホームワークをしてくる,というサイクルでちょうど10週+αぐらいで終わるようになっています。紹介されているヨーガも,おそらく見た感じではそれほど難しくありません。また,日本語訳も非常に読みやすい。で,その日本語訳は,家接さん。たしか大学院の1つ後輩だったかな?ずいぶん長いこと会ってませんでしたが,ここへきて名前を見て驚き。家接さん,良い仕事してるなぁ。いずれどこかでまた会えるような気がしています。
ワークブックなので,中身がとても具体的で,マインドフルネス訓練の実際をよりよく理解できる良書です。本来ワークブックなので一気に読み通すものではなく,あれこれと書き込みながら,実習しながら,読み進めていくようにできています。1章1週間単位でできているので,週1の授業で本書を見ながら実習し,次の週の授業までホームワークをしてくる,というサイクルでちょうど10週+αぐらいで終わるようになっています。紹介されているヨーガも,おそらく見た感じではそれほど難しくありません。また,日本語訳も非常に読みやすい。で,その日本語訳は,家接さん。たしか大学院の1つ後輩だったかな?ずいぶん長いこと会ってませんでしたが,ここへきて名前を見て驚き。家接さん,良い仕事してるなぁ。いずれどこかでまた会えるような気がしています。
2014年2月27日木曜日
日本人はなぜ存在するか
與那覇潤 2013 集英社インターナショナル
面白く,分かりやすく,読みやすく,内容も一貫していて,あっという間に読了。主には,社会学における「再帰性」という概念(あらゆる制度や概念や言説などはすべて,任意に作られた共同幻想だといったような考え。本書では「共同幻想」とは言ってないけど,たぶんだいたいそんな感じ)で,「日本」にまつわる話を分解しています。ここでいう「再帰性」は,だから,何も新しい考えではなくて,共同幻想であり,言語ゲームであり,社会的構成主義であり,ナラティブであり,色即是空空即是色であり,といった具合にいろんな形で語られていますから,本書が何か独創的で新鮮なことを言っているわけではありませんが,特には「日本」に焦点化して一つ一つ丁寧に説明的に議論していて,「なるほどなぁ」「そうだよねぇ」「たしかになぁ」と面白く読めました。本書が,大学における教養科目の講義録をベースに作られている点からも,その分かりやすい説明的な流れが非常に納得できる,良い構成になってます。こういう教養科目を受けられる,愛知県立大学の学生は,幸せです。
面白く,分かりやすく,読みやすく,内容も一貫していて,あっという間に読了。主には,社会学における「再帰性」という概念(あらゆる制度や概念や言説などはすべて,任意に作られた共同幻想だといったような考え。本書では「共同幻想」とは言ってないけど,たぶんだいたいそんな感じ)で,「日本」にまつわる話を分解しています。ここでいう「再帰性」は,だから,何も新しい考えではなくて,共同幻想であり,言語ゲームであり,社会的構成主義であり,ナラティブであり,色即是空空即是色であり,といった具合にいろんな形で語られていますから,本書が何か独創的で新鮮なことを言っているわけではありませんが,特には「日本」に焦点化して一つ一つ丁寧に説明的に議論していて,「なるほどなぁ」「そうだよねぇ」「たしかになぁ」と面白く読めました。本書が,大学における教養科目の講義録をベースに作られている点からも,その分かりやすい説明的な流れが非常に納得できる,良い構成になってます。こういう教養科目を受けられる,愛知県立大学の学生は,幸せです。
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