2013年4月2日火曜日

「空気」の研究

山本七平 1983 文春文庫

日本人特有の,「空気」による意思決定の支配。元々の単行本が昭和52年4月発行。分析はその通りであり,今も昔も変わらない。要するに,集団状況における社会的圧力の話で,日本人は特にこの「空気」に弱く,自縄自縛の状態になり,まさに自爆するということ。惜しむらくは,昭和50年頃ってのはこういう文章(日本語)を書くのが通例だったのかどうかは分からないけれど,なんとも読みにくい。本書はたぶん,名著と言われる部類なので,当時はとてもよく売れた本なんだろうけれど,言葉一つ一つが硬いし,文の一つ一つが長いし,順接なのか逆接なのか分かりにくいし,主節と従属節が入り組んでいて意味が捉えにくい。なので,半分ぐらい読んで,読むのを止めました。

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