2013年6月5日水曜日

箱男

安部公房 1973 新潮社

言わずと知れた安部公房の代表作の一つ『箱男』。タイトルがそもそも秀逸。箱男だよ,箱男。さて,安部公房を読んだのは実は初めて。なんとも怪奇。話には聞いていたけど,これが安部公房か~。1973年と言えば自分がまだ2歳。昭和48年。トリッキーな小説ってのは形式あるいは装置としていくらでも考案されてるんだろうけど,その実験的な原型は安部公房だったりするのかな。いや,これとて海外の小説に範を得ているのかもしれないけど,いずれにせよ,摩訶不思議な,目眩がしてくる小説。安部公房の他の作品も,いずれ,読んでみよう。

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