2015年5月23日土曜日

酒場詩人の流儀

吉田類 2014 中公新書

BS-TBSの「酒場放浪記」が大好きである。出てるDVDは全部持っている。そんな吉田類さんのエッセイ集。俳人でありイラストレーターであり,本書を読めば分かるように,登山家です。本書は,「新潟日報」と「北海道新聞」に連載していたエッセイをまとめたものなので,新潟や北海道にちなんだ話題が多い。そこに生まれ故郷の四国の話が絡む。もちろん酒の話題はたんまり出てくるわけですが,酒場の話はそんなに出てこない。むしろ,山の話,川の話,草木の話,動物の話が多い。だから,読後感は,「あれ,これ登山家のエッセイ集だっけ?」という感じ。吉田類ファンにとっては,吉田類さんの人となりが分かって,だからほとんど登山エッセイだけど,それでも面白い。

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