ティク・ナット・ハン(著) 島田啓介(訳) 2015 野草社
ティク・ナット・ハン師の,マインドフルな瞑想に関する本。アメリカの書店に行けば,宗教のコーナーの戸棚一段,ティク・ナット・ハン師の本でしたから,海外ではダントツの,絶大な人気です。これまで何冊か訳書を読みましたが,これもその中の一つ。テーマは大地です。
全体を通して,感謝をしながら,今ここにある幸福を感じながら,慈悲や思いやりを持って,マインドフルに,生きましょう,というメッセージです。優しさgentlenessと柔らかさsoftness,が全体を包んでいます。
上座部仏教(南方仏教,テーラワーダ仏教)は,禅仏教に比べると,こういう,優しさや柔らかさ(緩やかさ?)があるような気がします。禅仏教は,もうちょっと,ストイックな感じです。削ぎ落としていくような厳しさがあります。対して道教はもっと「生々しく」活き活きとした感じ。活き活きと柔らかく。でも,どれもやっぱり行き着くところは同じではないかと思います。
いろいろ読むと,アプローチが相対化されて,良い。
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